議論となりやすいこのテーマ。以前にも書いてます。よろしかったらどうぞ。
マンションが戸建より優れている点は?
戸建よりマンションが優れている点としては、設備と快適性でしょう。最近ではマンションの共用部に図書館やフィットネス施設、大浴場など、さまざまな施設が付いているマンションも少なくありません。共用部の掃除や管理も、管理会社が行ってくれます。マンション建て替えが協議されるような、築年数の古いマンションでない限り、長きにわたり快適な住環境が維持されるでしょう。
戸建と違い、平面での暮らしも便利です。お子さんが独立し、ご夫婦だけになった方たちのマンション買い替えの一番の理由は、上下の上り下りがしんどい、というものです。また、戸建の場合、居住スペースとは使用できない階段部分も㎡数に含まれています。
㎡数は同じマンションでも、マンションの方が使用スペースが多いこともよくあります。
マンションを購入する場合の注意点
マンションは管理費、修繕積立金という形で、毎月のローン以外にも支払いが発生します。車を所有しようとしたら、駐車場も。マンションを検討する際には、月の返済と毎月かかるランニングコストトータルで、返済計画を考える必要があります。上記のように充実した共用部分も、決してタダでマンションについているわけではなく、マンションの住民全員で維持・管理していることになるのです。
また、築年数の新しいマンションであれば心配する必要はないですが、古くなってくると建物にもガタが出てきます。その際、マンション住民全員で協議を取り、賛成多数の場合工事が行われますが、関係者が多くなればなるほど、協議がまとまらず、いつまでたっても建物の修繕が出来ない、という問題も出てきます。
マンションはいうなれば所有者全員の共有財産です。便利な点もありますが、見方を変えればそれがマンション運営が停滞する一つの要因にもなりえます。
戸建がマンションより優れている点は?
マンションと違い、関係者が多くいるわけではなく単独所有です。ですから住民と協議がまとまらず、修繕が思うようにできない、というようなことはありません。外壁を塗装するのも、防水をやり直すのも全て自分でやりたい時に行うことができます。
その他、老朽化したマンションを建て替えるのは、関係者の数が多く建て替え協議をまとめるのは至難の業ですが、戸建であれば老朽化したときに建て替えるのも自由です。どんなに建物が古くなっても、土地だけは残ります。この部分に戸建のメリットを感じる人が多くいます。
戸建を購入する場合の注意点
戸建ならば管理費・修繕積立金などはかかりませんが、建物に修繕の必要があれば、すべて自分で費用を出さなければなりません。ローンの支払いで精一杯になってしまうと、不測の事態が生じた時に対応できません。
また、同じ価格帯でマンションと戸建てを検討した場合、マンションより戸建の設備や快適性は劣ります。同等レベルの設備を備える戸建を購入できますが、当然価格が高くなり予算オーバーとなってしまいます。
物件を見てみないことには判断できない
どちらを選ぶにせよ、実際に現物を見てみないことには判断できません。
「マンションより戸建の設備や快適性は劣る」
と書いていますが、「劣る」部分が許容範囲かもしれませんし、許容範囲を超えているかもしれません。また、予想以上にマンションの快適さが素晴らしいかもしれません。つまりはネットや図面で見ているだけでは、何もわからないということです。
- 予想以上にマンションが快適だった
- 予想以上に予算内で探せる戸建には住めそうにない
- 予算下げても満足できそう
↑こうした情報は、実際に現地に足を運び、見て・感じることで初めて響くのです。
まずはマンション、戸建てにこだわらず見てみよう
私が最も声を大にしていいたいことはこれですね。最初から選択肢を狭める必要はないんですよ。見た物件を必ず買わなければいけないわけじゃないので、どんどん内見しましょう。どのくらい見たらいいのかの目安も、人によって異なりますから、納得するまで現地に足を運んでください。
足で稼ぐじゃないですけど、やっぱり最後にはどれだけ内見したかが決定打になりますよ。
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マンションを選ぶにせよ、戸建てを選ぶにせよ、住宅ローンの利用は必須です。これからローンを組む人も、いままさに返済中の方も、長期に渡る返済生活のさまざまな局面で読み返せるように仕上げています。