【麻婆豆腐】原宿の中国家庭料理「東坡 (トンポー)」。激辛麻婆豆腐のこだわりが強いライブ感あふれるお店

原宿竹下通りを抜けて目的地「東坡」へ

原宿は小学生のころ、何を隠そう今はとある方の人妻となっている工〇静香の缶バッチとテレホンカードを買いに、芸能人ショップに足しげく通った記憶があります。

いずれテレホンカードは高く売れるんじゃなかろうかと思って、大分長い間持ってましたが、いつのまにかなくなってしまいました。5,6枚持ってたと思うんですよね~。1枚1,000円位?だったと思うので、小学生にしては結構な出費だったはず。どのようにやりくりしていたのか今となっては不明です。

竹下通りを通っていくようなので、何十年かぶりに足を踏み入れることになりました。

19時過ぎなのにこの賑わい。外国人が多いですね。

ぼんやり歩くのもなんなので、竹下通りを出るまでに、私と同年齢位のオジサンがどのくらい歩いているのかを数えてみました。結果は・・・

19人。内、外国人の人が7,8人。

ほとんど歩いてないんですね、オッサンは。10代後半から精神的にはほとんど成長していないのですが、いつのまにやら竹下通りに阻害される年齢になってしまったんだなあと少々感慨にふけりながらお店を目指します。

原宿で35年続く名店

お店は竹下通りを抜けて少し行った裏路地にひっそりとあります。

階段を数段下がった半地下のようなお店で、カウンター7,8席、テーブル一つ。15,6人で満員になってしまう狭い店内です。

今回はカウンターでした。向こう側が調理場で、目の前で調理のさまが見ることができます。中国人の親父さんの料理に対するこだわりを気さくに話してくれます。そのこだわりの最たる例がこちら。

麻婆豆腐だけを注文することはできません。麻婆豆腐を食べたければコースを頼むしかないのです。

何も知らない人がこのお店の麻婆豆腐だけを食べに来ると、あまりのパンチの強さに全く食べられず、すべて残してしまうから、このようなシステムを採用しているということです。もちろん、麻婆豆腐を食べたくなければ他に単品メニューがあるので、そちらを頼むことができます。が、メニュー表などはなく、調理場の棚にかけられているホワイトボードに書いてあるのみ。料金も書いてありません。

麻婆豆腐を美味しく食べるためだけのコースメニュー

コースメニューを見ると、

「これで5,900円!?」

って思いません?私も思ったんですよ。

だけど、料理は書かれているもの以外にもかなり出てきます。油断すると、以前行ったお店のように(↓以下記事参照)お目当ての麻婆豆腐が出てくるころには、お腹いっぱいなってしまって、美味しく食べられなくなる可能性もあるくらい。騙されてはいけません。

次々に出てくるコース料理はどれも独創的

ニンニクとオリーブオイルが効いてます。中華なのに珍しいですね、と伝えたらイタリアでの生活も長かったようです。通りで。サッパリしています。まずは肩慣らし。

この料理はちょっと辛い。辛いのがあまり得意でなければ、この料理でも結構辛いと感じるはず。

「これで辛いなんて思ってたら、麻婆豆腐食べられないよ~」

と親父さん言ってました。決して辛い物が得意ではないですが、期待が高まります。

↑水餃子は肉餡にしっかり味が付いているので、何も付けずに食べます。出てくる料理は全て味がしっかりついています。ビールが進んでしまいます。

親父さん曰く、麻婆豆腐はみんなには勧められないが、これ↑はおススメできるよ、と言ってました。トマト豆腐炒め。美味しかったですが、行ったメンバーいわく、

「最初の方に食べたかった」

とのコメントが多数を占めました。

メインの麻婆豆腐が登場!

で、親父さんが

「そろそろ麻婆豆腐いくかい?」

と。え、そんな感じなの?

メンバー全員、大分お腹が膨れてきていたので、いよいよ本命の麻婆豆腐をお願いしました。するとおもむろに親父さんが出してきたのがこちら。

これを強火で炒めます。かなり衝撃的な映像だったので、動画でどうぞ。

どうです?すごくないですか?

で、できあがったのがこちら!

溢れんばかりの麻婆豆腐。とにかく辛くて痺れる!だけど旨味もしっかりとあって、ヒーヒーいいながら食べました。

ご飯の上にかけて食べてはいけません

ご飯の上に最初からかけてはいけないそうです。まずは麻婆豆腐だけを食べ、お口直しにご飯を食べると。そうすると、ご飯の甘みも際立つよということで。

確かにお口直しでご飯を食べると、辛くなった口の中が浄化されたようになります。ただ、痺れは残ったまま(笑)口の周りがビリビリです。

「山椒は食べない方がいいよ」

と親父さん、言ってましたが、そこら中に粒の山椒が入ってるので、よけて食べるなんてほぼ不可能。

辛いのでお水を飲みたくなりますが、そうすると余計辛くなってしまうので、常温の紹興酒をおススメされます。辛いもんだからみんなカパカパ紹興酒をあおります。非常に危険なペース。

激しく辛く痺れながらも美味しい麻婆豆腐も無事完食。

ここまで完食する人はなかなかいないみたいですよ。誇ってもいいかもしれない。

というわけで。

  • 辛さ    ★★★★★
  • ラー油の量 ★★★★★
  • 痺れ    ★★★★★

オール5ですよ。ちょっと今まで食べた麻婆豆腐とは違いましたね。パンチありすぎ。

親父さんのこだわり

食べ終わった後に、

「あの赤い液体はどうやって作ってるんですか?」

と聞いてみたところ、親父さん、カウンターにドサッ!と。

「この漢源山椒無しでは最高のしびれが出せない!」

確かに、痺れはすごかった(笑)。

まとめ

ちなみに一人当たりご予算は約1万円。店構えは大衆中華ですが、お値段は本格的。我々は紹興酒をカパカパ無防備にいってしまっていたので、もうちょい高くついてしまいましたが。

ただ、ここでしか食べられない麻婆豆腐で、その麻婆豆腐を最も美味しく食べてもらえるように考えて料理を出してくれるこだわりは得難い体験です。ランチはやってません。

予約必須です。ご興味あれば、ぜひ行ってみてください。真夏の最も暑い時期に、半そで半ズボンで食べに行きたいと思います。

 

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