金消契約が終われば、次はいよいよ融資実行日、つまり不動産の決済日(引き渡し日)です。不動産売買的には
- 引き渡し日
- 決済
- 本契約
は全て同じ意味です。
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決済とは何をする日か?
決済とは
- 残代金の支払い
- 仲介手数料など諸経費の支払い
- 所有権移転登記に必要な書類への署名・押印
- 固定資産税精算
- (マンションであれば)管理費・修繕積立金の精算
- 鍵の引き渡し
を行います。実際に何千万もの現金を目にすることはないですが、不動産売買のクライマックスです。
売主の持ち物
- 印鑑証明書
- 登記識別情報(*昔でいう権利証)
- 身分証明書
- 鍵
- 振込先の分かるもの
上記が基本的な持ち物で、その他物件の種別(マンション、土地、戸建て)によって、引き渡すものや書類が増えます。
買主の持ち物
- 認印(実印でなくても可)
- 通帳
- 通帳印
- 身分証明書
出席者は?
- 売主
- 買主
- 仲介業者
- 金融機関の融資担当者
- 司法書士
決済場所は?
融資を受ける金融機関です。通常は最寄りの支店で行うことが多いです。
何時から?所要時間はどのくらい?
金融機関営業日である平日の、遅くとも13時までに行うことがほとんどです。所要時間は平均して1時間前後見ておけば問題ありませんが、5日と10日、25日など「5」や「10」などが付くいわゆる「ゴトー日(*含む15日、25日など)」は金融機関が混雑するため、手続き完了までにかなり時間がかかることもあります。月末や年末、年度末は出来るだけ避けましょう。
決済の注意点
決済はその日に合わせて多くの関係者が一堂に介するため、売主・買主含めて、スケジュール調整が重要です。仕事などの調整をつけ、全員がその日のために日程を合わせます。
しかし、これだけ調整したところで、売主・買主に何か一つでも忘れ物があると、その場で決済はできず、全員の予定を再調整の上、仕切り直しとなってしまいます。
まとめ
住宅ローン利用時の決済についてまとめた記事でしたが、いかがだったでしょうか?新人の頃、最も理解できなかったのが決済のお金の流れです。
「売主が支払うお金」「買主が支払うお金」を互いに相殺したり、残代金の一部を諸経費にあてたりするので、お金の流れが分かりづらかったのです。冷静になって考えればなんてことないのですが、不動産取引のクライマックスということもあり、舞い上がってしまうのも理由の一つです。
不慣れな新人とはいえ、日常的に決済を行う仲介業者もこんな感じなので、当日(*事前に説明することも)お金の流れを説明されて即座に理解できる人はあまりいないと思います。
実際、払うお金が増えたり減ったりするミスを犯すことはないので、理解できなかったとしてもなんら問題はないのですが、分かりづらいのは確かです。なんとも気持ち悪いと感じるようなら、決済当日ではなく、事前に解説してもらうようにしましょう。