A 不動産の活用や処分に悩むオーナーの気持ちに寄り添い、もっとも相談者の利益となる提案を中立な立場で行います。
縦割りな不動産業界
不動産業界は縦割りです。自分の担当する業務以外の提案をすることはできません。なぜなら、相談者にとってベストの選択が、その会社にとってはベストでないことがほとんどだからです。
例えば、相談者であるあなたは、所有している不動産を今後どのように活用していったらいいのか分からなかったため、売買物件を専門に扱う不動産会社Aと、賃貸の仲介を専門に扱う不動産会社Bに相談に行きました。最初にAに行ってみたところ、担当者が出てきてこう言いました。
「この物件でしたら人気があって良い金額で売れることが出来ますよ。当社にはお客さんもいますから、すぐにでもご案内することが出来ます!是非、当社で専任媒介を結ばせて頂いて、販売させてください!
え?賃貸?・・・賃貸も悪くないと思いますが、今は借り手市場でなかなか入居者が決まらない状況です。なにかとうるさい入居者も最近は増えてきているようですし、退去の後にはその都度リフォームがかかります。オーナーさんの気苦労が増えるだけだと思います。あまりお勧めはしませんね。」
次にBに行ってみたところ、担当者にこう言われました。
「これは良い物件ですね。借り手市場で入居者が決まりづらいのが現状ですが、適正な価格設定で募集にかければ即決するお客さんは多いですよ。是非、当社で専任媒介を結ばせて頂いて、募集させてください!
え?売却ですか?・・・確かに一時的にまとまったお金は入ってきますが、貸して所有し続ければ長期的に副収入を得ることが出来ますよ。売ってしまったらそれまでです!せっかくの資産ですから、有効活用するべきだと思いますよ。」
自分のフィールドでしか物事を考えない
どうですか?あなたならどちらを選択しますか?A社もB社も決して間違ったことを言ってるわけではありません。しかし、自分のフィールド(賃貸、売買)でしか物事を考えていないので、言っていることが正反対です。専任媒介を結びたがるところだけが共通していますね(笑)。AもBも相談者のためを思って提案しているように見えますが、結局は自分の仕事になる方向にしか話をしませんし、提案できません。不動産の活用に悩むオーナーさんの悩みがそれで解決できると思いますか?
不動産活用コンサルティングとは
不動産活用コンサルティングとは、売った場合の価格と貸した場合の長期的な収益を算出し、オーナーの事情や地域の特性、時期などを踏まえて、相談者のもっとも利益となりうる提案を中立な立場から行うことです。
ですから売却するつもりでいるオーナーに「売らずに持ち続けた方が良いです」とアドバイスしたり、売るつもりのないオーナーに「長期的にみたら売却すべきです」と提案したりします。場合によっては「何もしない方が良いです」と伝えることもあります。もちろんあくまでもご提案ですから、頭ごなしに「こうしなさい!」と言うことはありません。
もっとも重要なこと、それは・・・
私が不動産活用コンサルティングで最も重要だと思うことは、「相談者の気持ちに寄り添うこと」です。相談者の気持ちが必ずしも損得勘定だけで動くわけではありません。例え得にならなくても、損したとしても、「やっぱり売りたい!」「やっぱり貸したい!」もしくは「いまはあえて何もしない!」というオーナーの判断を重要視するべきだと考えています。
「相談者の気持ちに寄り添い、その人の利益を最優先に考えベストな解決策を提案する」
それが不動産活用コンサルティングです。