Q 自宅の分譲マンションを貸しに出しているのですが、なかなか決まりません。何か良い方法はありませんか?

A 同マンションで募集している部屋が他にあるなら、そちらの動向を確認することが必要不可欠です

大規模マンションだと、競合物件が多数存在する可能性が高いです

大規模マンションだと、競合物件が多数存在する可能性が高いです

入居者が決まらないのには様々な要因があるので、これだけが原因ではありませんが、同じマンション内で現在他に募集されているお部屋はありますか?もしあるならば自分の物件もそうですが、そちらの競合するお部屋の動向や条件を事細かに見ていく必要があります。

もし競合物件よりも条件が劣るなら

競合物件の存在は自分の部屋が成約に至るか至らないかの重要な要素となります。例えば8階の同タイプの部屋が18万円で出ている状況で、3階の自宅マンションが18万円だとすると、このマンションを借りようとしている人はどちらの物件を借りようとするでしょうか?同じ金額であれば階数が上の部屋を借りる人がほとんどでしょう。広さに関しても同様、同じ金額で大きい部屋と少し小さめの部屋があれば、大きい部屋を借りることでしょう。

これは自分の部屋よりも、条件の良い競合物件で「フタ」をされてしまっているようなものです。フタがされていると、それを飛び越えて「フタ」以上に高い賃料で貸すことは難しくなります。「自分の部屋より条件の良い物件でさえまだ決まっていない」という事実があるのですから、それより劣る物件が先に決まる可能性が高くはないと予想できるのではないでしょうか。

もちろん例外はあります

例えば高いところが苦手な人であれば、高層階よりも下の階を選ぶでしょうし、競合物件よりも多少狭くても、使い勝手の良い間取りであればそちらを選ぶ人もいるでしょう。また、部屋の位置や向きによって陽当たりやバルコニーから見える眺望も違ってきます。それが賃料差となって現れることもあります。全ての物件に当てはまる訳ではありませんが、募集に出す際の目安にはなるでしょう。

じっと待つというのも戦略です

そうした事実を踏まえて募集を開始するのと、何も知らずに「決まらないな~」と悶々するのでは全く違います。貸そうとしている物件が世帯数の多い大規模な分譲マンションならば、競合物件が多数存在する可能性は大いにあります。一度同じマンションで競合する物件があるかを確認してみてはいかがでしょうか。

数が多いため競合物件の条件に引きずられ、当初考えていた賃料よりも安い金額でしか貸せないようなら、競争相手がいなくなるまでじっと待つ、なくなった段階でポンと出す、というようなことも戦略の一つです。

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