先日、年に一度の社員旅行で長崎に行ってきました。すごくよかったです。特に司馬遼太郎の「竜馬がゆく」「坂の上の雲」が好きな人は、見どころが多く私同様、楽しめると思いますよ。
詳しい解説はこちらの記事をご覧ください。
書きたいことがたくさんあったので、結構なボリュームになってしまいました。不動産関連の記事より力入れて書いたかも(笑)
ホテルは稲佐山の中腹辺りでしたが、市内観光をするたびに長崎駅前まで来ていたので、わずかな時間でしたが、結構なじみのある場所となりました、長崎駅。
というわけでせっかくなので長崎駅付近の不動産相場を調べてみようと思いました。
長崎駅の相場情報をご覧になる前の注意事項
- 情報は調査時の状況となります
- 成約情報は調査時点から1年前です
- 複数の不動産会社から出ている物件はまとめていません。例えばAという物件が不動産会社a,b,cから出ていたとすると、件数は3件とカウントしています。
平均坪単価を算出するにあたり、小数点以下は切って計算しております。今回は坪単価が低く、物件数も少ないので、小数点以下も含めて計算しております。
長崎の土地相場
駅からの距離は考慮に入れていません。
土地の売り情報
- 件数:21件
- 最高値(坪単価):35.2万
- 最安値(坪単価):0.4万
- 平均坪単価:9.8万
21件の売り情報があります。一番坪単価が高い土地は駅から43分です。駅からの最短距離の物件は6分で、逆に最長距離は113分です。この113分の物件が、坪数が大きいので、最高値物件となります。
土地の成約情報
成約情報ありませんでした。
実は成約情報というのは、成約した不動産会社が任意に登録するものです。登録は推奨されていますが、強制ではありません。
情報を共有するという認識がまだ浸透していないのかもしれません。そもそもそんな情報を必要としていないから、成約情報など登録していないのかもしれません。
土地の相場まとめ
売り物は21件とありますが、駅からかなり遠い土地がほとんどです。駅近の土地は、恐らくすぐ決まってしまい、市場に出すまでもないのでしょう。
レインズで見た限りですが、情報を出している不動産会社の数は多くありません。2,3の不動産会社が物件を取り仕切っているようです。
長崎の中古マンション相場
駅からの距離は考慮に入れていません。
マンションの売り情報
- 件数:8件
- 最高値(坪単価):135.0万
- 最安値(坪単価):45.2万
- 平均坪単価:80万
最高値物件は駅徒歩5分の70㎡オーバーのファミリーマンション。最安値物件はワンルームのオーナーチェンジ物件。オーナーチェンジ物件が安い理由はこちらをお読みください。
そこまで駅から近くはないですが、1,000万台でそれなりのマンションが購入できそうです。
マンションの成約情報
- 件数:7件
- 最高値(坪単価):127.8万
- 最安値(坪単価):40.6万
- 平均坪単価:89万
駅近マンションは結構いい金額してます。部屋の広さが100㎡近くなると、価格も4,000万近くになります。
マンションの相場まとめ
売り出しの坪単価と成約坪単価が近いので、市場で取引されるマンションの坪単価は80万台が相場でしょう。駅近マンションんがお手ごろ感がありますね。
長崎の戸建相場
駅からの距離は考慮に入れていません。
戸建の売り情報
- 件数:10件
- 最高値:3,730万
- 最安値:238万
- 平均坪単価:未測定
1,000万以下はおろか500万以下の戸建も数件あります。当然駅から遠く、築年数は古いものが多いですが、外国人観光客相手の、民泊事業なんかできないでしょうかね。
タクシーの運転手さんも言ってましたが、観光収入がデカいそうです。世界遺産や歴史建造物がたくさんあり、実際に外国人観光客を見ない日、見ない時間はありませんでしたから、安い戸建を仕入れることができれば面白いと思いました。
戸建の成約情報
- 件数:4件
- 最高値:2,600万
- 最安値:420万
- 平均坪単価:未測定
戸建の相場まとめ
1,000万後半から2,000万中盤でそれなりの戸建が買えるでしょう。ただ、駅から近い物件はほとんどなく、2,000万台の戸建も、基本は車移動が必要なエリアにあります。
1,000万以下は、建物が古く駅からもかなり遠いという物件です。
長崎の相場情報まとめ
長崎駅のまとめでした。
市内は建物も多く取引が活発に行われていると思っていましたが、市場の情報は予想以上に少ないです。
地元の不動産会社にヒアリングしたわけではないので、私の予想にしかすぎませんが、ネットを使って情報を広げる、といったことが積極的に行われていないのではないかと。
レインズに登録されていない
まずなによりレインズに販売図面が一切登録されていません。土地も戸建もマンションも、です。関東では図面の登録は強制ではないですが、ほとんどの物件で販売図面が登録されていて、自由に情報を取り寄せることができます。
しかし今回調査した長崎駅の物件は、不動産会社に電話をして図面をもらわないといけません。多分、FAXで。
そうした一連の行為は非常に面倒なので、図面が登録されていないと、それだけで資料を取り寄せようとしない不動産会社も多く、物元の不動産会社からすると、販売機会の損失となってしまうからです。
また、レインズに掲載されている情報の質も低いです。駅から徒歩1分とあったので住所を見てみたらなぜか佐賀県の物件だったり、車で15分行くエリアだったりと、記事書いてて困惑しました。
「この情報は本当なのか?」
と。
昔ながらのやり方が主流?
こうしたことから恐らく、物件情報をネットを利用して拡散して、広く買い手を募るというやり方で取引が行われているのではなく、昔ながらの不動産業者のやり方で取引が行われているのではないでしょうか。
つまり不動産を買いたいと思ったら、付近の不動産会社に飛び込んで、そこで紹介を受けた物件のみを検討するといったようなやりかたです。
不動産業者間で多少の物件のやり取りは行われるでしょうが、機械的にやるというよりかは、人と人とのつながりで物件情報をやりとりしていると思います。
増える空き家を少しでも減らすために必要なこと
これもタクシーの運転手さんから聞いた話ですが、最近では空き家が増えてきているようです。歴史のある素晴らしい街だと思うので、非常のもったいない話です。
周囲の不動産会社がそうなので、ある一社だけネット活動を推進したとしても意味がないと思いますが、しかし。もっとインターネットを活用し、物件情報を広くアピールすることができれば、物件も流通し、空き家率を下げることに多少つながるのではないかと思います。
空き家の原因は色々ありますが、一つは
「うちの家なんて売れないから」
という一種の「諦め」です。
そうした「諦め」をなくしていくには、もっと物件をアピールして、多くの人に魅力が伝わるような販売をしていくことで、少しずつなくなっていくのではないかと私は思います。
長崎駅からは以上です。