
保証料とは?
融資利用時にかかる最も高額な費用でありながら、どういうものか?なんのためのものか?を説明するのが最も難しい費用です。一番多い説明は、保証人の替わり、と言われることが多いですが、あまりすっきりする説明ではありませんね。実際現金を金融機関に支払う必要はなく、融資額から保証料が差し引かれた上で、融資金額が口座に振り込まれます。
保証料の計算
融資額100万円当たりの保証料が決められていて、それをもとに保証料を算出します。金融機関によって若干の金額の差がありますがほとんど変わらないと思っていいでしょう。正確に保証料を算出する必要があるときには、融資を受ける金融機関に聞けば教えてくれます。
以下の表をご覧ください。35年の場合100万円当たりの保証料が、20,614円と設定されています。3,500万を借りる場合、(3,500÷100)×20,614円=721,490円という計算となります。
| 保証料 一括前払い型 |
借入期間 | 融資金額100万円 あたりの保証料(円) |
| 1年 | 1,016 | |
| 2年 | 1,942 | |
| 3年 | 2,844 | |
| 4年 | 3,724 | |
| 5年 | 4,580 | |
| 6年 | 5,426 | |
| 7年 | 6,240 | |
| 8年 | 7,031 | |
| 9年 | 7,799 | |
| 10年 | 8,544 | |
| 11年 | 9,302 | |
| 12年 | 10,006 | |
| 13年 | 10,688 | |
| 14年 | 11,345 | |
| 15年 | 11,982 | |
| 16年 | 12,595 | |
| 17年 | 13,187 | |
| 18年 | 13,758 | |
| 19年 | 14,308 | |
| 20年 | 14,834 | |
| 21年 | 15,416 | |
| 22年 | 15,907 | |
| 23年 | 16,374 | |
| 24年 | 16,826 | |
| 25年 | 17,254 | |
| 26年 | 17,669 | |
| 27年 | 18,063 | |
| 28年 | 18,440 | |
| 29年 | 18,800 | |
| 30年 | 19,137 | |
| 31年 | 19,463 | |
| 32年 | 19,769 | |
| 33年 | 20,063 | |
| 34年 | 20,348 | |
| 35年 | 20,614 |
*りそな銀行ウェブサイト引用
保証料を払わなくても良いケース
金利に保証料を上乗せすることで、保証料を払わないという方法も取れます。何パーセント上乗せが必要かは、金融機関によって異なりますが、0.2%のところが多いようです。例えば変動金利0.625%で融資を受けることが決まっているなら、0.2%上乗せした0.825%であれば、保証料を支払う必要はないということです。
保証料は戻ってくることも
一括前払い制なので、満期を待たずして完済した場合や、借り換えしたときは戻ってきます。しかし、均等割りして1年あたりの保証料を出すわけではないため、借入初期であればかなり戻ってくることもあるでしょうが、何十年も経過したのちではほとんど返ってきません。あまり期待しない方がいいでしょう。
まとめ
住宅ローン利用時にかかる費用の中では最も高額なものが保証料です。ネット銀行などいくつかの金融機関では、保証料がかからないことをサービスの一つとしているしているところもあります。ただ、確かに保証料はかからないのですが、その代わり事務手数料が融資金額の〇%と設定しているところが多くあります。
5,000万の融資で事務手数料が1%だとすると、50万円ということになります。35年で考えた場合の保証料は約100万円ですから、それと比べると安いですが、それなりにかかるということが分かります。
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