媒介契約<賃貸>(ばいかいけいやく)

賃貸にも媒介契約はあります。ただ、扱う金額のケタが全く違うからか、売買とは違いかなりいい加減で未整備です。

オーナー 「この条件で募集して」

不動産会社 「分かりました」

といったごくごぐ簡単な口約束で募集を開始することも少なくありません。おかしいと思われるかもしれませんが、昔のオーナーさんや地主さん、先代から付き合いのある不動産会社だとそれがむしろ当たり前です。そうしたオーナーさんから、初めて依頼を受けようとする時に、媒介書類の説明と署名・押印をお願いすると、

「あ~~~いいよ、そんなかたっくるしいもの!」

と、逆に拒否されたりします。

不動産売買は一度成約してしまえば、2度と同じ内容で媒介契約を結ぶことはありません。しかし賃貸では入居者が入れ替わることが前提です。1年も経たずに退去してしまうことも当然のことながらあり得ます。そうすると再度、媒介契約を結ばなくてはいけないのか?となりますが、そこまでやっているところは少なく、最初だけ媒介契約書を結ぶということが多いのではないでしょうか?そのような状況ですので、下記のような賃貸の媒介契約におけるトラブルは非常に多いのです。

トラブル事例その1

専任で募集されている物件にも関わらず、余所の不動産会社がオーナーさんを直接訪問。新米不動産オーナーで、まだ事情を良く理解していないのを良いことに、依頼を受けたと都合の良い解釈で募集を「勝手」に開始。正規に依頼を受けていた不動産会社&オーナーとその会社で大いにもめる。

トラブル事例その2

5,6年前に媒介契約を結んだ某大手A社。その後何年もオーナーには取引どころか音沙汰もなし。今は別の不動産会社Bが管理を行っていて、今回B会社経由でお客様を案内。お客様が気に入ったため、当初の媒介契約を盾に、両手取引を行おうとして大いにもめる。

昔ながらのオーナーさんには堅苦しいだけの書類かもしれませんが、例え嫌がられたとしても、書類は必ず交わすべきでしょう。各不動産会社がそれぞれ、口約束ではないしっかりとした媒介契約と、その説明をオーナーさんに説明・理解させることが、余計なトラブルをなくす唯一の手段なのではないかと思います。

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