修繕積立金(しゅうぜんつみたてきん)~その解説と不足した場合のマンション売却事例など~

修繕積立金とは?

管理費と共に所有者から徴集し、毎月積み立てておき、マンションに修繕が必要となった時のために貯めておく積立金のこと。通常は管理会社が修繕計画を作成し、それに基づいて金額が決められたり値上げがされたりします。

修繕積立金が不足した場合

充分に積み立てられていなければ、大規模修繕の際や、予想以上に費用がかかることになった場合、掛る費用を積立金だけでは賄えない可能性もあります。万が一足らなくなった場合は

  1. 管理組合名義で金融機関から融資を受ける
  2. マンションの住人で負担することになる

上記のような対応策をとることになります。

負担金が発生したマンションの売却事例

以前、修繕積立金の一部負担が発生する予定のマンションの売却を行いました。その時の負担金が約300万と大変高額だったこともあり、決して相場より高いわけではないのですが、成約に至るまでかなり時間がかかりました。もちろん、修繕積立金の一部負担があることは、告知事項として伝えておかなければなりません。

販売に時間がかかったのは、負担金が高額ということもありますが、

「今後もまた同じようなことになるのでは?」

「長期修繕計画が適切に守られていないのでは?」

と消費者を不安にさせてしまったからです。

安ければよいというわけではない

新築や築浅のマンションは、所有者の初期負担を減らす為に、安く設定されていることが多いものです。当初はそれで問題ないでしょうが、いずれ値上げで対応せざるを得ません。管理費と同じく安いからと言って喜ぶポイントではありません。

マンションの適正な維持・管理のためには、修繕積立金が不可欠な存在です。国土交通省では、修繕積立金の目安額を示すガイドラインを公表しています。気になる人は、

「マンション 修繕積立金 ガイドライン」

で検索してみてください。

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