「数字だ、数字!」
と日々、営業成績を追い求める不動産業者はたくさんありますし、
不動産業者の求人などを除いてみると、
「高額歩合」
というのを一つの売りにしている会社が多いです。
企業として売り上げをあげていくことは当然です。
不動産業者に限らずどこの企業でも、
会社に利益をもたらした社員にはそれなりの対応をしていますし、
そうしていかないと優秀な社員がいなくなってしまいますからね。
しかし不動産業界の場合、
この高額の歩合制が色々な所でゆがみを産んでいる気がします。
歩合制を完全に否定するつもりはありませんが、
「契約」に歩合の価値を置くことが問題だと思ってます。
語弊があるかもしれませんが、
「不動産業者に数字を求める感覚はいらないんじゃないか?」
と最近極端な考えをもちつつあります。
目の前の仕事をしっかりと、
きちんと完了させることに専念し、
その成功報酬として売り上げが発生することが正常なのでは?
不動産仲介業っていうのは、
今現在社会的な地位はそれほど高くないかもしれません。
しかし感覚的には弁護士や税理士、司法書士と同じいわゆる
「士業」
に当たると思ってます。
*実際、宅地建物取引主任者は、
宅地建物取引士となりました。
難易度は他の士業と比べて低いですが(笑)
業務内容も社会的地位も全く違うので、
冗談みたいな比較になりますが、
もし仮に弁護士や司法書士、税理士なんかが
「今月数字が足らない!」
「もっと数字を!」
とか言ってたら相談する気、
なくなりません(笑)?
そうした「士業」的感覚を持って日々業務を行っている不動産業者は、
まだまだ少ないですが存在します。
本当にお客さんに満足してもらえる仲介を行う不動産業者が、
今後もっともっと増えていくには、
仲介としての考えをお客さんに対してどんどんアピールしていくべきでしょうね。