住宅ローンのしくみがわかる本

2度目の原稿が戻ってきまして、現在、自分の書いた文章の間違い探しという名のもとの、校正作業を行っております。

「理想の家を建てるには、3回家を建てなさい」

という有名な格言(?)がありますが、執筆作業にも同じことが言えるのかもしれません。執筆段階から飽きるほど何度も読み返していますが、そのたびに、

「あれを入れておけばよかった」

「もっとこう書けばよかった」

など、気になる点がたくさん出てきます。

その都度、全て直していったら、作業が一向に進まないので、どこかで自分が書いた文章と折り合いを付けなくてはなりません。それこそ3回位同じ本を書くことができればいいのかもしれませんが、当然そんなわけにはいきません。自分で書いた文章を読んで、

「これはこういう表現でいいんだ」

「いいよいいよ、ここはこれで」

といった具合に、自分を納得させているところです。

そうはいっても書いたときにはベストを尽くしたもので、満足はしてませんが納得はしています。たくさんの人に届くことを願ってやみません。

初めて公開しますが、本のタイトルは、

「住宅ローンのしくみがわかる本」

です。当初は、不動産売却とか、そちら方面の企画で出版社の方と話し合いを始めました。話し合いを進めていく中で、担当編集の方が自宅を借り換えした時の話を聞いたことがきっかけで、住宅ローンの話になりました。その際、常日頃、不動産業者として取り扱っている住宅ローンについての、お客さんの接し方など、思うところを語ったところ、

「住宅ローンの本、書けない?」

と話が急展開。自分の備える住宅ローンの知識で、どれだけのページ数を埋められるのか?自信も何もありませんでしたが、勢いのまま

「書けます!」

と言ってしまいました。その後、企画書を全面的に書き直し、提出。多少の修正もあったものの、無事企画会議も通り、出版が決まりました。

今回の書籍は、見開き2ページで一つのテーマを扱います。右に文章で、左が図表です。書く文章の量は多くないかもしれませんが、文章に合わせた図や表も考えなければなりません。文章的に、図表を入れやすいものはいいのです。例えば審査に必要な書類一覧とか、費用一覧の類なんかは表にし易いですしね。だけど中には

「これ・・・どんな図表を用意すればいいんだ・・・?」

と、途方に暮れる箇所も多々あり。今回の執筆作業で一番しんどかった部分です。それでもなんとか、自分の知識を総動員しこねくり回してなんとかかんとか全て用意することが出来ました。

図表を用意し終えたら、そこで若干燃え尽きてしまい、どの図表がどの文章に対応するのかがバラバラとなってしまっていて・・・。編集の方を困惑させたことも。

そんな苦労の果てに、最初の校正原稿が手元に届いたときには、いや~~、やっぱり感動しましたね。本としての体裁もある程度できているし、私が手書きのラフで送った図が、ちゃんとした(当たり前)きれいなイラストになっていたし、最初の本を出版した時にも感じた

「いよいよ本当に本が出来るんだな~」

といった実感がジワジワと沸いてきました。

本づくりもいよいよ佳境(だと思う)です。発売日はまだ聞かされておりませんが、決まりましたら改めてこのブログで告知していきます。よろしくお願いいたします。

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