【映画・ネタばれあり】控え目に言っても最高!「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」感想

マーベルシネマティックユニバースのフェーズ3締めくくりの作品。過去10年で描かれてきた、インフィニティストーンを巡って最強の敵サノスとの戦いがひと段落したエンドゲーム以後の世界。

今後も多くの作品リリースが予定されていますが、どのようにつながっていくのか?を占う重要な1作。公開早々、レイトショーで観てきました。

 

控え目に言っても最高でした!

作品紹介

あらすじ

若手俳優のトム・ホランドが新たにスパイダーマン/ピーター・パーカーを演じ、「アベンジャーズ」を中心とした「マーベル・シネマティック・ユニバース」の世界に参戦した「スパイダーマン ホームカミング」の続編。「アベンジャーズ エンドゲーム」後の世界を舞台に、スパイダーマンこと高校生のピーター・パーカーの新たな戦いと成長を描く。

夏休みに学校の研修旅行でヨーロッパへ行くことになったピーターは、旅行中に思いを寄せるMJに告白しようと計画していた。最初の目的地であるベネチアに着いたピーターたちは水の都を満喫するが、そこに水を操るモンスターが出現。街は大混乱に陥るが、突如現れた謎のヒーロー、ミステリオが人々の危機を救う。

さらに、ピーターの前には元「S.H.I.E.L.D.」長官でアベンジャーズを影から支えてきたニック・フューリーが現れ、ピーターをミステリオことベックに引き合わせる。ベックは、自分の世界を滅ぼした「エレメンタルズ」と呼ばれる自然の力を操る存在が、ピーターたちの世界にも現れたことを告げる。(引用元:映画.com)

製作スタッフ

監督:ジョン・ワッツ
脚本:クリス・マッケナ、エリック・ソマーズ
原作:スタン・リー、スティーヴ・ディッコ
製作:ケヴィン・ファイギ、エイミー・パスカル

出演者

トム・ホランド
サミュエル・L・ジャクソン
ゼンデイヤ
コビー・スマルダーズ
ジョン・ファヴロー
J・B・スムーヴ
ジェイコブ・バタロン
マーティン・スター
トニー・レヴォロリ
マリサ・トメイ
ジェイク・ジレンホール

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よかった点

原作通りの設定でなにより

予告の段階から、ミステリオ(ジェイク・ギレンホール)はヒーローとして扱われていました。

スパイダーマン(トム・ホランド)登場時から、ピーターの師匠兼父親のような存在だったアイアンマン(トニー・スターク)に代わる新しい存在になるとも語られていましたが、やっぱり違いましたね。

原作では、今回映画で描かれたような、特殊効果・イリュージョンを駆使してスパイダーマンを苦しめる敵だから、原作の設定を踏襲したことになりますね。

ミステリオ登場のきっかけが、映画公開前の段階では

「別次元の扉が開いたため」

という設定でした。でも、それ言いだしたらなんでもありの設定になっちゃうので、どうもひっかかりというか気に入らないところもあったので、本来あるところに着地したようでなにより。

予告版でみたミステリオのアクションは確かにすごくかっこよく、本編もよかったので、そんな彼がヒーローとしてこれからも見られるなら、それはそれで嬉しいと思ってたんですが、いままでの経緯からしてマーベルがそんな安直な設定作ったりしないよな~と映画見ながら考えていました。

MJ(ゼンデイヤ)可愛すぎ問題

本作では、ピーターが密かに心を寄せるMJとの恋模様(古っ!)も丁寧に描かれています。社交性がなくちょっとダークなMJですが、ピーターとの距離を徐々に詰めていくときに時折見せるはにかんだ笑顔が最高にかわいいです。完全にやられました。

作品自体、もう一度見直しに行きたいですが、半分くらいはMJ・ゼンデイヤ目当てです。ネット記事眺めてみても、ゼンデイヤ絶賛する内容が多いから、今作で多くのファンを獲得したんじゃないですかね。

ちなみに

「ティーン・スパイ K.C.」

というドラマにも出演しています。このドラマ、マーベル作品好きなら加入している人が多いであろうディズニーチャンネルで視聴できますので、ゼンデイヤの魅力にハマった人は、こちらも見てみたらいいんじゃないかな。

私も観てみたいと思いながら、最近またマーベルやDCの作品を最初から見直してみたり、「エージェント・オブ・シールド」を観始めたり、ネットフリックスで「ストレンジャー・シングス」やアニメ「ゴールデン・カムイ」まとめて観たりしていて、新しい作品を観る時間がありません。

映画好きにはぜいたくな悩みですが、時間は有限です。何を観るべきか、取捨・選択を迫られる時代ですなあ。

アイアンマンの正統な後継者、スパイダーマン

ミステリオに一度はコテンパンにやられ、失意のピーターのもとにハッピー(ジョン・ファヴロー)がジェットで駆けつける場面があります。

そしてハッピーとの機内での会話(*このくだりはぜひとも劇場で)から立ち直り、自らスパイダースーツの作成に入るピーター。その姿にトニースタークを重ね合わせ、優しくも、とはいえ長年の友人を無くしたどこか悲しげなまなざしで見つめるハッピー。

そんなときに流れるテーマがアイアンマンのテーマ曲でもあるこちら。

映画やマンガには、

「これを描きたいがために作ったんだろうな」

っていう瞬間・場面というのが必ずあります。例えるとマンガ「スラムダンク」では、最終巻の桜木と流川の見開き2ページで描かれたタッチシーン。今見ても感動しますが、スラムダンクという作品自体が、この場面を描きたいがためだけに書いたんだろうなと、感じてしまうようなそんな名シーン。

この映画においては間違いなくこの場面。胸アツ。アイアンマンの後継者はスパイダーマンなんだよ、っていうのを観ているファンに明確に示した瞬間です。

もちろんマーベルのことですから、アイアンマンがいままでの作品で描かれて来たようなルートをなぞるようなことは絶対にしないはずです。どのようにしてピーターはヒーローとして成長していくのか?今後の展開が楽しみで仕方がありません。

余談ですがこのハッピー務めるジョン・ファブロー。マーベル好きならご存知の方も多いでしょうが、映画出演だけではなく1・2作目アイアンマンの監督も兼ねてました。

その他にもアヴェンジャーズの製作総指揮だし、近々公開される実写版「ライオン・キング」の監督だったり、愛嬌あるフォルムからは想像できないような、やり手のマルチクリエイターです。素晴らしいですね。

う~ん・・・ってなった点

まだ1度しか観ていないので、なんともいえませんが、思い出した限り特にこれといっておかしなところは見当たりません。

一部、スパイダーマンの

「能力の無駄遣い」

と評判のシーン(*恋敵の殺害未遂)はあるっちゃありますが、どこかでイーディス(*トニーの遺作)の能力を見せつける必要があるので、仕方がないのではないかと感じます。

ほかの見せ方も取れなくはないのでしょうが、ことの重大性に慌てたピーターが、

「どうしよどうしよ!」

と焦りながらも、周りの人にバレないようコソコソ対応するのも、スパイダーマンならではですから、この映画には必要な部分でしょう。

まとめ

冒頭、メイおばさんがピーターに

「直観に従いなさい」

みたいなことを伝えます。

サラッとしたセリフですが、このセリフが今作においてのMJとの関係と、ミステリオとの戦いにとても重要な意味を持つことになります。このあたりの伏線の回収も見事です。

スパイダーマンの特徴を活かしたアクションシーンはいわずもがな。ダイナミックで素晴らしく観ていて飽きません。

エンドロールが終わるまで席を立つことなく。

・・・最後は少し感傷的に。この作品は10年にも渡って見続けてきたアイアンマン、トニースタークの活躍をもう2度と観ることができない、という事実を突きつけられた映画でもあります。

作品自体、めちゃくちゃ面白くて最高でしたが、失恋にも似たチクチクした心の痛みを感じてしまうのは、私だけではないはずです。

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