投資用マンションの購入を検討する際、年間利回りがどのくらいなのかを見ない人はいないでしょう。ほとんどの人が、利回りを見て、投資判断を下すはずです。
オーナーチェンジ物件や、投資向けのコンパクトなマンションであれば、販売図面に利回りの記載を見つけられるはずです。
この利回り、どのように算出されているのかをみていきましょう。
目次
表面利回りの算出方法
例えば以下のような条件のワンルームマンション【物件A】の利回りです。
- 価格:1,200万
- 賃料:75,000円
この場合の利回りは、
(年間総収入 ÷ 物件価格)× 100 = 利回り
という数式で算出できます。数字を当てはめるとこうなります。
{(75,000円 × 12)÷ 1,200万}× 100 = 7.5%
「表面利回り」「表見利回り」と呼ぶことが多いです。
実質利回りの算出方法
しかし、表面利回りだけで投資判断を下してしまうのはよくありません。マンションの場合、
- 管理費
- 修繕積立金
と、毎月出ていく費用があるからです。賃料収入からこれら出ていく費用を差し引いた、手取り賃料で利回り算出しなければなりません。
(年間総手取り額 ÷ 物件価格)× 100 = 利回り
- 管理費:10,000円
- 修繕積立金:8,000円
とした場合、上記【物件A】の利回りは
{(75,000円 -(10,000+8,000)× 12)÷ 1,200万}× 100 = 5.7%
となります。これを「実質利回り」と呼びます。
まとめ
このように、表面利回りでは7%を超える高利回り物件に見えますが、実質利回りだと5%台となります。投資判断をする際には、表面利回りではなく、実質利回りで考えるようにしましょう。