決済とは不動産売買の締めくくり
不動産売買は通常、
売買契約 → 決済
という二つのステップを経て完結します。決済とは、不動産売買の締めくくりです。売主・買主の都合によって異なりますが、特別な理由がなければ、売買契約後1ヵ月~1か月半後に決済日が設定されます。
決済日には誰が参加するのか?
- 売主
- 買主
- 司法書士
- 取引に携わった仲介業者
- (ローンを利用するなら)融資担当者
多くの人がこの日に向けてスケジュールを調整し、一同に介します。例外はありますが、原則、売主・買主は本人が出席しなければなりません。
決済では何をするのか?
手順としては以下の通りです。
- 売主の本人確認(司法書士)
- 所有権移転登記の委任状への署名・捺印(売主・買主)
- 振込用紙に記入(買主)
- 振込み実行
- 領収書やカギの受け渡し(売主・買主)
- 諸経費の支払い(仲介手数料や司法書士報酬など)
- 解散
決済はどこで行うのか?
買主が金融機関から融資を受けて購入する場合、その金融機関の支店で行います。
融資を受けない際には、仲介業者の事務所で上記1、2を行うことが多いです。残代金を振り込む際に一旦金融機関へ行かなければなりません。振込手続きをした後、戻って5,6を行います。
ケースバイケースなので、決まりはありません。融資を受けないとしても、買主が利用する金融機関の窓口で全員集合し、その場で全て行うこともあります。
決済にかかる時間は?
通常は30分から1時間で終了します。
しかし、金融機関が混雑する日、例えば給料前後の5日、10日、25日、月末や、年度末である3月末は通常より時間がかかることがあります。
決済日を決めるにあたっては、金融機関が混まない日を選ぶようにしましょう。
注意する点は?
平日の遅くとも13時ごろまで
決済は金融機関が営業している平日、かつ15時までには着金が確認できる時間帯でなければなりません。15時以降や土曜、日曜、祝日は決済を行えません。
忘れ物
売主・買主ともに、重要なものを1つでも忘れてしまうと、どうあがいても決済できません。以下はあくまでも一例で、書かれているものがすべてではありません。
<売主>
- 登記識別情報(権利証)
- 印鑑証明書
- 身分証明書
- 実印
<買主>
- 銀行印
- 身分証明書
まとめ
決済日は売主・買主互いの日程を調整しなければなりません。どちらか一方の予定ばかり押し付けることはできません。互いに都合はあるでしょうが、気持ちよく取引を終えるためにも、譲り合いの精神をもって、決済日を決めるようにしてください。
終わりよければすべてよし、です。
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