部屋の状態は二の次でいい
マンションはホント、部屋の状態うんぬんよりも、管理・運営がどうか?一択でいいですよ。https://t.co/WMz5dhcGZX
— 楯岡悟朗@ #住宅ローンのしくみがわかる本 出版 (@gorotateoka) 2018年6月19日
いまはリノベーション物件が多いですから、室内はピカピカでまるで新築です。マンション外観は古いのに、室内は新築マンション!みたいなギャップが、逆に購入意欲を一層かきたてるのかもしれません。
しかしですね、極論言ってしまうと、室内の状態は購入した後でどうにでもできてしまうんです。もちろん、先立つもの(お金)は必要ですし、マンションの修繕規約は守る必要がありますが、その範囲の中であれば、自分の好きなようにできます。
部屋の中はぶっちゃけお金あれば自分でどうにもでできちゃう。判断が全て自分でできるんです。だけどマンション全体の管理・運営は、自分がこうしたい!って思っても簡単には変えられない。要するに自分に判断する力はない。
— 楯岡悟朗@ #住宅ローンのしくみがわかる本 出版 (@gorotateoka) 2018年6月19日
マンションの管理状態を劇的に変えることは困難を要する
だけどマンションの管理はそうではありません。
「管理が行き届いてないから、マンションの管理会社を変えたい!」
「清掃会社を変えたい!」
と思っても、自分一人の意見ではなにもできません。マンションは住民全員の共有財産ですから、それら全員の意見をまとめなければなりません。変えることは大きな手間がかかります。
現在、古いマンションの建て替えや、給排水管などの取り換えが遅々として進まないマンションがたくさんありますが、原因はここにあります。つまり意見がまとまらない。
ですから現状、マンションの管理が適正に行われているものをなにより選んで購入するべきでしょう。部屋の状態ではなく!
管理状態をどこで見たらいいか?
管理がしっかりしているかどうか見るには、議事録とか修繕計画とか見るとか方法はありますが、やっぱり共用部分とか外観がきっちりしているかとかでもよくわかります。部屋がリノベされててすごくきれいでも、マンション共用部がすさんでるとやっぱり駄目ですよ。
— 楯岡悟朗@ #住宅ローンのしくみがわかる本 出版 (@gorotateoka) 2018年6月19日
マンションの管理会社から発行される、修繕計画表や集会の議事録を確認することで概要は掴めるはずです。しかし、もっと身近なところから伝わるものがあります。
マンションを内見しに行くと、みなさん室内やバルコニーからの眺めや陽当たりを一生懸命写真を撮ったりじっくりみますが、自転車置き場や駐車場、ゴミ捨て場、廊下、エントランスなどの共用部分を、室内を見るときと同じ熱心さで見る人はほとんどいません。
マンションを購入したら、当たり前のように接することになるそのような施設を、管理という観点でよく見ておくことをお勧めします。
築の新しいマンションではあまり顕著な差はないかもしれません。しかし、それでも芝生や植栽がちゃんと手入れされているかとか、ゴミ置き場がキレイに維持されているかなどである程度、管理状態を確認することができます。
マンション住民の高い意識も管理には必要
マンション管理は管理会社お任せではなく、マンション住民自らが、「自分たちのマンションの価値を永く維持していかなければ!」って思わないとダメ。
— 楯岡悟朗@ #住宅ローンのしくみがわかる本 出版 (@gorotateoka) 2018年6月19日
マンションは住民全員による共有財産です。少数の人数が、マンションの維持・管理に一生懸命ではいけません。マンション住民全員が、
「自分たちの財産は自分たちで守っていくんだ!」
という共通認識を持っていなければ成り立ちません。
築年数は経っているけれども、なんともいえない雰囲気や重厚さを感じるマンションを見つけることがあります。そうしたマンションの住民の話や管理人に話を聞いてみると、非常に熱心な人が多いです。
部屋ではなく、マンション全体から感じる雰囲気は、意外にバカにできません。
まとめ
- 部屋の状態ではなく管理をみよう
- 共用部分を部屋を見るときと同じ熱量でみよう
- 住民の管理意識が高いマンションは、必然的に管理のよいマンションである可能性が高い。売主や管理人さんに積極的に話を聞いてみよう
あまり古すぎるマンションは問題ですが、築年数がそれなりに経っているマンションでも、管理の行き届いた良いマンションはたくさんあります。そのようなマンションを見つけるお手伝いを、これからも続けていきます。