捨て看(ステカン)の不動産情報にはアクセス厳禁です

先日、2号と夕方ランニングしていたら、こんな捨て看を見つけました。

「なになに、146㎡で2,180万!坪単価は約49万!?しかも駅徒歩6分と9分!優良物件!?こ、こ、これは問い合わせしなくちゃ!」

当然、本気で驚いたわけではありません(笑)常識的に考えて、こんな破格の金額はありえません。ちなみにこのエリアの土地の相場は約200万です。坪単価200万のエリアで駅徒歩圏の物件を坪単価49万円で買えるなら、買わない人がいないですよ。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

東急大井町線「尾山台」駅の土地・マンション・戸建相場を調べてみた

優良物件とありますが、はてさてどんな物件なのかな~と、興味本位で調べてみましたよ。するとこの物件は、

再建築不可

の物件でした。なるほど、安いのも納得です。安い物件には安いなりのワケがあるんです。ちなみに再建築不可物件についての詳しい解説は以下の記事でしています。併せてお読みください。

再建築不可物件とは?購入するメリットから安い理由まで

みなさんはこうした捨て看(ステカン)を見かけたとき、

「お!何この物件?安っ!」

って思って問い合わせなんかしてないですよね?絶対に連絡など取ってはいけません。

今回捨て看を行っている会社は、この物件を本当に売ろうと思っているわけではありません。では何が目的かというと、

「問い合わせしてきた人との接点を作るため」

です。安さにひかれて半信半疑ながら問い合わせをしてきた、物件購入を検討している人の連絡先を把握しておけば、後日、他の物件を紹介することが出来るからです。市場相場を大きく下回る格安物件をポータルサイトで載せておいて、問い合わせを多数獲得する「おとり広告」と基本は同じです。

そもそも電柱に勝手に看板取り付けることは違法行為です。昔はどこの不動産会社も当たり前のようにやっていた時代がありましたが、今では数少なくなりました。そんな中、あえて看板を取り付けるということは、明らかに確信犯です。不動産広告には細かい規定もありますが、それもほとんど守られていません。町名もありませんしね。こうしたことを平気で行っているのは、法令順守の感覚を持っていない不動産会社である可能性が非常に高いです。

そんな不動産会社に一度でも絡まれてしまうと、振り切るのは本当に面倒です。ですから、こうした捨て看を見かけても決して連絡を取ってはいけません。そもそも心底魅力的な物件が、捨て看で広告されるはずがないのです。

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