楽天とHOME’Sで有名なLIFULLが、民泊を支援する会社を2017年3月に設立しました。今日はその「楽天 LIFULL STAY株式会社」の民泊に関するセミナーが、LIFULLで開催されていたので、行ってきました。
オフィスビルというよりは、カフェのようなエントランス。実際、1階には社員食堂ではなく、誰もが出入りできる食堂が入っていました。
エントランスを入ると、ペッパー君もお出迎え。何か話しかけられていたようですが、心を持たないロボットを無視しても、こちらの心は全く痛まないので、遠慮なくガン無視です。
セミナーは参加者も多く、盛況でした。
まあ結局のところ、
「新しく設立した会社の民泊支援サービスを使ってね!」
という内容なのですが、それはさておき、民泊についてはワタクシ、人に語れるほどの知識を持っておりません。ですので、サービス紹介についてはともかく、
「民泊の今」
が少しでも把握できればいいと思って参加したのです。忘備録を兼ねて、みなさんにも内容を少しシェアしたいと思います。
訪日外国人旅行者数よりも日本人?
訪日する外国人旅行者数は、毎年約20%上昇しています。東京オリンピック開催の2020年度には4,000万人。2030年度には6,000万人を日本政府は目指しているようです。
「外国人観光客が増え宿泊先が足らない。そこでホテルに替わる宿泊施設として、ホテルより比較的安価な民泊を普及させることで、より気軽に来てもらえるようになり、結果として外国人観光客を増やしたい・・・」
というのが、民泊が盛り上がっている理由だと、私は認識しておりました。しかし、実際は外国人の利用者よりも、日本人利用者の方が数としては圧倒的に多いそうです。ホテルに替わる宿泊場所としての需要は、対外国人よりも、対日本人の方がマーケットとが大きいというのは驚きでした。対日本人という、大きなマーケットを取り込むことで、民泊はより日本に普及していくはずです。
とはいえ外国人旅行者も増えた
訪日外国人が毎年20%上昇していると、上で書きましたが、その要因として、ビザの要件緩和が行われているそうです。ビザ要件緩和の効果ですが、平成25年7月にタイとマレーシアのビザ免除が実施されましたが、その結果、
- タイからの訪日旅行者数 約33万人→約58万人(対前年同期比76%増)
- マレーシアからの訪日旅行者数 約14万人→約22万人(対前年同期比57%増)
となりました。2013年よりビザ緩和された国は多く、今後も外国人観光客は増えていくでしょう。
また、アジア諸国の所得増加も訪日外国人観光客が増えた要因の一つです。
- シンガポール 177%
- 香港 159%
- 韓国 146%
- 台湾 135%
- マレーシア 170%
いずれの国も100%以上GDPが上昇しています。
まとめ
以上です。既にご存知の内容ばかりだったかもしれませんが、私は恥ずかしながら、今日聞いた話の背景までは、詳しく知りませんでした。
ニュースなどでは、違法民泊やそこに宿泊する外国人達のマナーの悪さがセンセーショナルに報じられています。しかし、合法的に運営される民泊は、今後、間違いなくより普及していきますし、利用する日本人も今より増えていくでしょう。
合法的な民泊は、有効な活用手段になりうると実感できた今日のセミナーでした。今後、自社でも民泊運営をしてみるなどして、民泊運営に対する知見を蓄えていきたいと思います。