信頼関係を築ける不動産会社を味方につけよう

私の息子3号が通っていた幼児教室がありました。この度、借りていたテナントビルが建て壊しのため、移転を余儀なくされ、以前から知り合いだったということで、私が移転先を探すことになりました。

ニュースにもなることが多いのでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、最近幼児教室とか保育園をやりたいという人向けの物件を探すのが本当に!大変です。

「子どもの声がうるさい」

という理由で、オーナーはOKだとしても、周辺住民が反対してしまうからです。

以前、保育園をやるために一戸建てを借りたいというお客様がいらっしゃいました。気に入ってくださり、最終的にその物件の近隣住民に挨拶しにいったのですが、

「止めてくれ」

と一刀両断されたことがあります。

自分に子どもがいるからというわけではないと思うのですが、子どもの声ってそんなにイヤなものなんでしょうか?むしろ電車や車の通行音なんかよりも、平和で幸せな生活音だと思うのですが。苦情を言ってる人たちだって、みんな小さいころがあって、はしゃいで騒いで大きくなってきたはずなのに、

「うるさいから」

という理由で開園に反対するなんて、なんだか寂しいですね。

そんな背景もあるので、今回の移転依頼も大変苦労しました。一度は気に入った物件があり、申し込みを入れたのですが審査落ち。理由は明らかにされませんでしたが、やはり幼児教室というのが審査に落ちてしまった理由だと思われます。

該当しそうな物件はあらかたあたってみましたが、結局どれもダメで。退去しなければいけない日は決まっているので、途方に暮れたというのがこの時の心境です。

そこで当社が管理しているとある居住用マンションの一部屋をご紹介しました。入居者のみなさんは社会人で平日はほとんどの方が不在。しかも幼児教室は平日の17時まで、土日は営業しませんから、音の問題が発生するとはあまり考えられないだろうと思ったからです。

経営者の方とは以前から面識があり、昨日今日知り合った人ではありません。自分の子どもも見てもらっていましたから、全面的に信頼できました。仮にマンション住民とトラブルが生じたとしても、しっかり対応して下さると感じたので、NGになるかもしれませんが、それを承知の上でご紹介しました。内見の結果、気に入って頂けたので、オーナーに経緯と私との関係を包み隠さず話したうえで、ダメもとで頼み込んだのです。

そうしたところ無事OKの返事が!

よかった。。。この時は本当にホッとしました。

今日、移転作業も無事住んで、ご挨拶に来てくださいました。

幼児教室こんぺいと

お受験的な教室ではなく、お料理をしたり歌をみんなで歌ったりして、我が家の3号も喜んで行ってましたし、時折頂ける写真を見ても、楽しそうな様子でした。微笑ましい。幼児教育歴も長いベテランの経営者ですから、私の妻もよく相談に乗ってもらっていたようです。

「楯岡の紹介で。。。」

と伝えて下されば、良くしてくれる思います(多分)ので、育児でお悩みの方がいらっしゃれば、お気軽に遊びに行ってみたらいかがでしょうか?

何が言いたいのかというと、表題の通りなんです。つまり本来であればこの物件はテナント用として紹介は出来ないものでした。経営者の人となりを私が充分把握していたからこそ、本来はNGの物件を、一転してOKにしてもらえるようオーナーに働きかけることができたのです。幼児教室の経営者の方と、私の間には信頼関係がありました。だからこそできたことです。

不動産会社に物件探しを依頼する人は、仕事の発注元ではありませんし、依頼を受ける不動産会社は発注先ではありません。どっちが下でどっちが上で、という関係ではなく、共通の目的に向かって前に進むパートナーだと私は思っていますし、そうした人からの仕事を受けたいと思っています。

不動産会社の担当者も人間です。信頼関係を築けている人と、築けていない人、どちらを優先してお手伝いしたいかはお分かりでしょう。

その都度その都度、不動産会社を変えるのもいいでしょう。しかし、今後、継続して発生する不動産関連イベントに備えて、決まった不動産エージェントと継続的に付き合っておくことは、長い目で見て良いことだと思いますよ。

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