先日、某大手証券会社の新入社員が営業に来ました。
たどたどしくて、とんちんかんなこと言ってたけど、
まだ商売っ気丸出しの感じではなくて、
訳も分からず営業に来てるみたいでした。
一生懸命でボク自身ヒマだったので、
思わず話を聞いてあげましたよ。
「営業を始めた当初はこんな感じだったかなあ~」
と懐かしさを感じてしまいましたが、
初々しさというのは一つの武器だと思いましたね。
新人ですから、専門知識で勝負することはできません。
専門知識を持っていない新人が営業でできることは、
極論かもしれませんが、
- そのお客さんの懐に入ること
- 気に入ってもらえること
この2点しかないと思います。
気に入られようと一生懸命で、
足しげく通って来て、
その度に雑談なんか交わしていれば、
自然と情が湧くのは当然ですよね。
「彼の初契約に協力してあげよう」
「応援してあげよう」
と思ったら(*かつ投資するような資金がうなるほどあれば・・・)
その彼から契約してしまうかも・・・
ただ、新人としての初々しさが武器になるのは
せいぜい入社一年程度でしょう。
当初は初々しさだけが取り柄だった新人君にも、
そのうちプロとしての知識を求められるようになります。
その時になっても、
「(新人じゃないけど)専門知識はありません」
「だけど気に入られるために走り回ってます!」
では、専門知識を身につけることを放棄して、
初々しさというたった一つの武器を失ったタダのダメ社員です。
いつまでも初々しさだけを武器にして戦うことはできません。
ボク自身は、新人ならではの、
「何も分かりません!だけど一生懸命やります!」
といった類に見られるのがとても嫌で、
知らないこともさぞ知っているという態度で臨んでいました。
もちろん知ったかぶりをしたがために、
お客さんに怒られたり失敗もたくさんありました。
ですが突っ込まれても説明出来るように一生懸命調べたし、
そうして少しずつ蓄えた知識が、
使えるスキルとなって今に繋がっています。
出来ないこと、知らないことやっていかないと、成長しないですよね。
上から目線で大変申し訳ないけれど、
今のこの時期に、色々なことを学んで、
一人前の営業マンになってもらえればいいなと思います。