文章を書くたった一つのコツ

現在、仕事の合間をぬって、今度出版する2冊目の本の校正作業をしています。

何度も見直して提出した原稿にも関わらず、改めて読み返してみると、「もっとこう書いておけば」「この表現を入れておきたかった」という部分が出てきますね。

内容やタイトルについてはまた別の機会に。で、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、ワタクシ以前に一冊本を出版しております。

28歳未経験で不動産業界に飛び込み、そこでどのように仕事を学んでいったかをつづった、結果的に自叙伝的なビジネス書になっています。いまでも初めてお会いするお客様には、あいさつ代わりの一冊としてプレゼントしている貴重な本です。時期も時期ですし、新入社員のみなさんに手に取ってもらいたいですね。

上記書籍は、企画が決まって書き始めたのが3月4月、5月か6月には既に書店に並んでいたので、今考えてみるとかなり速いペースで出版までこぎつけたんだなといまさらながら思いました。

本を出したというと、

「昔から文章を書くのが上手だったんでしょうね」

と言われることが多いのですが、そんなことはない!得意というには程遠く、どちらかというと苦手の分野に入っていましたよ。

『今日は3組のみんなで学校帰りにサッカーをして遊びました。

ゴールキーパーを誰がやるかで少しもめてしまいました。

早く誰かやればいいのにと思ってみていたら、

ボクがやることになりました』

例えて言うならこんな感じの文章しか書く能力はありませんでした。

ただ、私も後厄を迎えた41歳です。人生を重ねる中で文章にできる表現力は小学校、中学校に比べると多少増えたはずですし、そうでないと困ります。しかし、基本的な文章を書くスキルは変わってないと思いますし、得意かといわれれば、

「苦手じゃないのかもしれないけど、得意では絶対ない!」

と言い切れる程度の自信は持っています。

そんなワタクシですが、一応、本やブログなどの文章を書くにあたって、必勝パターンというか、

「こうすれば楽に書ける」

的なテクニックがあります。まあ書き方なんて個人差ありますし、万人に共通するものではないですが、せっかくなんでこの場を借りてシェアしていきたいと思います。

ポイントはいくつかあるんですが、たった一つです。

思いついた時にメモする

これだけ。思いついた時に思いついた文章を、脈絡なくタイプしていくというものです。単語でもフレーズでもなんでもいいです。ホントにメモレベルでいいですし、上手な文章を書こうと思わなくてもいい。

一度、メモ程度でもいいから残しておくと、次、目にしたときに、それがトリガーになって、他の側面から違う表現が出てきたり、書きたいことがぼんやり浮かんできたりします。そしたらまたメモしていきます。

それを何度か繰り返していくと、ある程度の文章が残っているはずです。それをくっつけたり消したり表現を足してみたりしてもてあそんでいると、あら不思議。いつのまにかそれなりの形とボリュームの文章が出来ていることでしょう。

ポイントは思いついたメモとかフレーズを

「放置」

「熟成」

させることですかね。これ、重要です。

「よし、これから文章書くぞ!」

と気張ってるとダメだと思うんですよ。車のハンドルに遊びがあるように、脳みそにも遊びがないと、却って脳の働きが制限されてしまうと思います。どこかにメモしておくと、それがどこかに頭の隅にでも引っかかっていて、無意識的にでも頭の中で整理、構築がされているんじゃないかと、都合よく解釈しています。

「この書き方って時間がある人向けですよね?」

という質問が出てきそうですが、締め切りあるときでも適用できます。

私も締め切りのある原稿書くときありますが、そんな時は、締め切りより大分早めにメモやキーワードだけバーッと書き出します。やっぱり締め切りあるとプレッシャーかかるので、最初にちょっとがんばりますね。でも、机に向かってう~ん、とうなったりはしません。移動中とか、作業中とかにいつもより意識して考える時間を増やす程度です。

そして放置。書き溜めたフレーズをもとにまた思いついたらちょこちょこ追加していって、締め切り2,3日前にそれをいじくり倒すっていう。ツイッターを思いつくたび投稿して、それをあとで編集・まとめるってイメージですかね。

お役に立てたかどうか分かりませんが、ご参考までに。

Pocket