住宅ローンを利用すると、火災保険への加入は必須となります。購入にかかる費用の中では、比較的安いので、あまり気にならないのかもしれません。しかし、どうせ加入しなければならないのであれば、加入が必須な理由などを知ったうえで、最適なものに加入するべきでしょう。
加入が必須なわけ
なぜ火災保険に加入するのかというと、もちろん被害にあった加入者のためでもありますが、必須にされている一番の理由は、担保物件の消失を防ぐ金融機関のためでもあるのです。
金融機関はお金を貸すにあたり、対象となる不動産を担保に取ります(抵当権を設定する)が、火災により担保物件が消失してしまうと、担保価値がなくなってしまい金融機関も困るからです。
火災保険加入のタイミングは?
融資実行時つまり不動産取引でいう締め、決済時に加入をします。金融機関とお金の貸し借りの契約を交わす時(金銭消費貸借契約)に、金融機関から火災保険の案内を受けることになります。
金融機関から案内を受けた保険にそのまま加入しても構わないですし、自分で探してきた保険会社の保険商品に加入しても構いません。加入後に保険会社から発行される保険証券の提出が求められます。
長期か短期か?
火災保険の加入期間は最長で10年です。お支払いは一括支払い・年払い、どちらかを選択することができます。短期よりは長期、年払いよりは一括払いの方が、一年あたりの保険料は安くなります。
地震保険への加入
地震保険への加入は任意です。地震保険はあくまでも火災保険本体に付随する「特約」なので、地震保険単独で加入することはできませんし、かけられる保険金は、火災保険本体の50%が限度となります。支払いは年払いのみです。つまり本体の火災保険を10年一括払いにしたとしても、地震保険料は毎年支払わなければなりません。
ちなみに地震保険料は年末調整時に控除証明書を提出することで、所得税から控除することができます。
住宅ローンのしくみが分かります!