先日身内に不幸があった。
不幸といっても若くしてとかそういうのではないから、
天寿を全うしたといった方が良いのかな?
初めて会ったのは約10年前。
年の割に顔色も良く元気いっぱい。
そのときはバリバリに車の運転もしていた。
好物は肉!
なるほど、やっぱりな・・・。
元気の源はお肉様だったか。
というのもボクは常日頃から、
「肉を食べない男は男じゃない!」
「肉を食べている人はみんな元気だ!」
「好きなものは肉だよオ・ニ・ク!ミート!!」
と周囲に公言しているが、
30も半ばを過ぎたあたりから、
特に両親と妻から、
「もう若くないんだから」
と、気づかないようそっと地中に埋葬している認めたくない現実を、
ちょっとした憐みの表情と共にほじくり返されることが多くなった。
「いい年してお肉お肉ってバカの一つ覚えみたいに全く・・・」
もちろん、両親も妻もそんなこと思ってる訳ではなく、
ボクお得意のただの被害妄想かもしれない。
ただ、被害妄想でもなんでも、
ボクがそう感じているということはそういうことなのだよ!
と、この場を借りて妻と両親に力説したい。
実際、お肉はれっきとしたダイエット食なんだそうだ。
・・・ただ、ご飯と一緒に食べなければの話・・・。
ご飯と一緒に食べないお肉に何の意味があるのだ!?
ご飯と一緒に食べてこそ、肉の魅力が100%引き出されるんだ!
全力で力説したいところだが、
今回言いたいことはこんなことではない。
今回亡くなった身内だが、
数年前に代々営んでいた家業をたたんだ。
思えばそのころから老化のスピードが速くなったように思える。
特に繁盛していたわけではないし、
事業を大きくしたいという気概も野心もあった訳ではない。
ただいつもそばにあった、存在としての家業・事業が、
日々のハリと明日への活力となっていた事実は否定できないのではないか。
家業を畳んでからのここ数年間は、
好物だったお肉も段々と受け付けなくなり、
一日中部屋で横になることがほとんどになった。
健康のためとヘルパーさんに頼み、
外に出歩かせてみても、
足が痛い、どこそこが痛いなどと言って、
すぐに戻ってきてしまう。
傍でそうした様子を見ていただけで、
濃密に接触してきたわけではない。
そんな本人の心の内をボクなどが知る由もないが、
失礼を承知で言わせて頂くとここ数年は
「生きる目的」
をなくしてしまったかのうように見えた。
趣味の一つでもあればまた違ったのかもしれないが、
そうしたものは一切なかった。
「人間ってこんなに急速に老いていくんだ」
と本当に、びっくりするほど目に見えて衰えていった。
生きる目的
生きる理由
それがない(もしくは希薄な)だけで、
人間は寿命を長くも短くもしてしまう事実に改めて衝撃を受けた。
様々なビジネス書(ボクの著書でも)や、
人生の成功哲学みたいなものには、
目的・理由・ゴール・なりたい姿
これを明確にすることが大事。
手帳に書いて毎日眺める。
見続けることで現実化する・・・などなど、
書かれている。
単純なことのようだけど、
これって本当のことだ。
目的(ゴール)があれば、
0歳児でも目標に向けて突き進んでいくことが出来るのだから。
*頑張る3号
これは人間だけの話ではなく、
生きるものすべてに備わった本能だと思う。
仕事だけではなく、
人生においても目標を明確に意識して生きていこうと、
改めて実感したそんな一日となった。
ご冥福をお祈りします。
「ここで辞めたらただの負け犬!~ブラック企業で修業した男の日常~」
をご覧ください。