今度、7つ下の弟が結婚することになりました。
そこで先日、両家族の顔合わせということで、
神楽坂のこんな畏まったところに行ってきました。
さかのぼること約10年前、
ボクも同じようなことをしましたが、
場所はもっとフランクで、
「ま、結婚することになったんでよろしくね!」
みたいな軽~い感じだった気がします。
それが良いか悪いかは別にしてですが・・・。
で、あまりそのこととは関係ないですが、最近、
「夫婦生活円満のコツは?」
と良く聞かれることがあります。
「いやいや、別に円満じゃないですよ。」
と答えますが、
「子ども3人もいて円満じゃないはないでしょ~」
ま、世間的にみたらそうなのかもしれませんね。
で、円満とは言えないまでも、
離婚する夫婦が多い昨今。
約10年、それなりにヘビーなケンカは重ねてきましたが、
平穏な夫婦生活を続けていけるのはなんでだろうと考えてみました。
ここからはあくまで個人的な意見なので、
異論反論は受け付けません。
客観的に考えてみた結果、
夫婦円満のコツは、
私は以下の2点ではないかと思うのです。
・所詮は他人だということを認識する
・そしてそれを受け入れ諦める
3人に1人が離婚する時代で、
離婚の原因のベストワンは
「性格の不一致」
ではないですか(調べた訳ではないです)?
そもそも性格が違うのは当たり前です。
だって生まれも育ちも全く違う他人なんだから、
自分と同じ考え、思考回路を持っている人なんていない。
いたら逆に怖いです。
だけどこんな単純なことが、
長年生活を一緒にしていると、
「自分の考え=相手の考え」
「俺がこう思うんだからあんたもそうでしょ?」
になってしまうんだと思います(もちろん我慢の限度ってあると思いますが)。
「お前のものはオレのもの」
ある種のジャイアニズム的な思考に陥ってしまうんでしょう。
だから自分と違う考えや行動をされると、
腹が立ったりイライラするんでしょう、
ボクがそうですから。
そしてイラッとしたときに、
その行動を咎めたり批判したりしないことです。
「自分と考えが違うことを認識した上で、
相手の考えを自分にアジャストさせることなど出来ない」
と諦めること。
100人いれば100通りの思考回路があるんですから、
相手がパートナーだったとしても、
その思考回路を自分仕様のものに矯正なんて出来ません。
それを認識・理解して、
「試みることなど所詮無駄な努力」
と諦めることですね。
こうした関係性、
実は、不動産会社の営業マンと、
お客さんにも当てはまることがあります。
契約間際の交渉で、取引をなんとかしてまとめたい営業マンの
「今、買うべきですよ!」
「今売らないでいつ売るんですか!?」
という頭ごなしの提案(それはもう提案ではないかもしれませんが)に、
持論を持つお客さんが腹を立てる。
言うことを聞かないお客さんに、
ノルマが肩にのしかかり、
焦る営業マンも腹を立てる。
結果怒鳴り合いの泥仕合になり、
今までの営業努力が水の泡・・・ということに。
こうした場面にはよく遭遇しましたよ。
もちろん、ボクではありませんけどね。
不動産業界にはどっかしら
「お客さんともめてこそ一人前」
「お客さんとケンカ=一生懸命さの裏返し」
みたいな歪んだ思考回路があって、
常にお客さんと揉めたがっている変な人がたくさんいます。
熱意の裏返し?と言えば、
なんとな~く言い分は理解出来そうではありますが、
ボクのように平和主義者の草食系だと、
「さすがにお客さんとケンカはまずいでしょ~」
と思ってしまいます。
「怒るっていうことはそれだけそのお客さんに一生懸命だってこと!」
「お客さんもいずれ分かってくれるはず!」
こうしたセリフって、
あまり上手くいってない夫婦の、
日常会話に出てきそうではないですか?
とまあ、エラそうに色々書いてきましたけど、
いっても僕だってまだ結婚して10年かそこらですよ。
これから先のことなんて分かりません。
いつ夫婦円満じゃなくなるか、
なんて分かりませんからね(笑)。
ただ、お客さんとはケンカなどせず、
いつまでも「円満」で行きたいものです。