A そのままの状態で引き渡されます
現況渡しが原則です
物件や事情によって例外はありますが、中古物件の場合、あくまでも「現況」で引き渡しを行います。
- 壁に穴が開いている
- 床にへこみがある
- クロスがはがれている
- 食洗器が壊れていて使えない、などなど
上記だけではもちろんありませんが、物件のありのままで引き渡しが行われます。
交渉の材料にできる
物件の現況踏まえての金額設定なので、必ずしも叶うわけではありませんが、
「壊れている箇所をこちら側で補修する分、金額を負けて欲しい」
というような形で交渉をすることはよくあります。もし、交渉が上手くいかなかったとしても、
「せめて壁に開いた穴だけは補修して引き渡しをしてくれないか」
と話をすることもできます。相手ありきの話なので、あくまでも「お願い」になりますが。
造り付けのもの以外は全て撤去される
現況渡しとはいえ、室内にある家具・家電がそのままであるわけではありません。物件に備え付けられている家具・家電以外は全て取り外されて引き渡しされます。
仮に気に入った照明があったとしても、それが造り付けではなく、売主から置いていきたい旨の話がなければ、引き渡し日までに撤去されます。
エアコンについても同様です。原則、エアコンも後から売主が取り付けたものなので、売主の負担で撤去して引き渡しを行います。現在ついているからといって、引き渡し後も各居室についているものではないので、勘違いしないようにしましょう。
契約時の物件状況報告書で要チェック!
売買契約時には、重要事項説明書、契約書以外に物件状況報告書という書類にも署名・捺印を行います。
文字通り、物件の状況を報告する書面で、室内にどんな設備があってどのような状況か?を売主、および売主側の仲介業者が調べて記した書類になります。
「この書類に記した状態で物件を引き渡す」
という証明になります。
契約書・重要事項説明書の説明・解説には1時間近くを要します。この書類の説明を受けるときには、既に集中力が欠如してしまっているかもしれませんが、極めて重要なものなので、がんばって説明を受けるようにしてください。