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競売になってしまう流れ
- 金融機関から融資を受けてマイホームを購入してみたものの、月々の返済が苦しくなってきた。
- マイホームは諦めて一時的にでも賃貸に避難しようと思っても、ローンの残高が多すぎて売っただけでは返済できない(*例えば借入金額が3,000万あるのに、2,000万でしか売れない場合)
- やむなく滞納を続けていると、金融機関からやさしい文面の手紙で督促してくる
「あれ?返済しなくてもたいしたことにはならないじゃん?」
とホッと一息ついてしまうのは、都合の良い現実しか見ようとしない人間の性(さが)です。しかし、
「借りたものは返さないといけない」
という原則は必ず守らされます。
競売とは?
金融機関は穏やかに、なだめすかしながら督促を行いますが、らちがあかないと判断すると、物件を差し押さえ、貸したお金を回収する為に強制的に売却する、という行為に至ります。これを「競売」と言います。
ちなみに競売になるのはローンを滞納した場合だけではありません。行政の税金を滞納し続けても、差し押さえられ、競売となってしまうこともあります。
競売の特徴
「強制的」なので売却金額について、所有者が意見を言うことは出来ません。不特定多数の人(一般の消費者から不動産業者まで)が入札をして、一番高い金額を入れた人が落札します。
周辺相場で売れることはほとんどなく、市場価格の7割から8割くらい、物件によってはもっと安くなってしまいます。
変わらず住んでいるのに、いつのまにか所有者ではなくなっていて、落札した人から不法占拠者扱いにされることになります。競売は不動産を購入した人にとって最悪の事態です。
競売になる人の特徴
競売になる人の特徴は、
「誰にも相談できない・しない」
ということです。
相談を受けても、もう手の施しようがない、ということが良くあります。
「もっと早いうちに相談してもらえれば・・・」
といつも思います。
まとめ
お金のことなので、なかなかおおっぴらには言いにくいことかもしれません。
しかし、「返済が滞り始めた」、「今の返済を続けていくことが難しそう」など、予兆を少しでも感じたら、とりあえず声に出して相談してみることです。
病気でもなんでもそうですが、初期症状で対処するのが一番効果的です。親戚縁者や、信頼出来る人から紹介してもらった弁護士や、不動産業者などがこの場合一番の相談相手だと思います。