昨日から長崎に来ています。お目当ては端島(通称:軍艦島)上陸だったのですが、無事、昨日上陸という任務は遂行できました。
というわけで今日の午前中は
「長崎に来たらとりあえず見とけ」
という世界遺産であるグラバーさんの旧邸宅があるグラバー園に行くことにしました。
グラバー園とは?
グラバー園というのは、明治時代、長崎で貿易業を行う傍ら、日本の近代化を推し進めた重要人物、スコットランド人のトーマス・グレーク・グラバーの旧邸宅(世界遺産)含め、同じ時代を生きた西洋人の住まいが集められている大きな公園のことをいいます。
小高い丘の上にあり、眼下には長崎港が一望できる、緑豊かな解放感ある公園です。
↑おみやげ屋が立ち並ぶこんな坂をダラダラと登ったところに、グラバー園があります。
↑この写真は上から撮ってます。
なにがあるの?
グラバーさんのことは、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」で知っていましたが、
グラバー園 = グラバーさんの邸宅のこと
程度の認識しか恥ずかしながら持っていませんでした。しかし、グラバー園には、グラバーさんの邸宅以外にも
- ウォーカーさん旧邸宅
- リンガーさん旧邸宅
- オルトさん旧邸宅
や船の船員が修理の間待機する待合所である
「旧三菱第2ドックハウス」
や明治20年に建築されたミッション系の学校である、
「旧スチイル記念学校」
など、明治時代に作られた異国情緒あふれる建築物が展示(?)されています。それら全部がある一体の敷地をグラバー園、というんですね。知りませんでした。
今回は過去の偉人に敬意を込めて「さん」づけさせていただきます。下の写真が旧グラバー邸宅です。
見終わるのにどのくらい時間がかかる?
「30分もあれば見終われるかな~」
楽観視してましたが、とんでもない!
各展示建物内には立ち入ることができ、明治の産業革命遺産である、製鉄・製鋼、造船、石炭産業の関連資料が盛りだくさん!
司馬遼太郎の「竜馬がゆく」「坂の上の雲」が好きならば、ドはまり間違いありません。30分なんかでは到底回れません。
以下2冊は人生の必読書だと思ってます。まだの人はぜひ読んでください。冗談抜きに私はこの2冊を読んで人生の考え方が変わりました。
上記の書籍やその内容、および時代に興味がなく、
「とりあえず有名みたいだから見てみっか!」
程度であれば30分もあれば余裕で回ることが可能です。
でもどうせ行くのなら、その時代の知識を多少持っていったら楽しめると思います。明治日本の近代化に尽力したグラバーさんが、お庭から見たであろう長崎港を、同じ景色を時空を超えて眺めることができるなんてロマンを感じるじゃないですか。
【グラバー園DATA】
- 入園料:大人610円
- 住所:長崎市南山手町8-1
- 電話:095-822-8223
- 開園時間:8:00~18:00
大浦天主堂が近くにあります
グラバー園の隣には、これまた有名な
「大浦天主堂」
もあります。
【大浦天主堂DATA】
- 拝観料:1,000円
- 拝観時間:8:00 ~ 18:00
- 住所:長崎市南山手町5-3
- 電話:095-823-2628
罰当たりかもしれませんが、拝観料1,000円って最初聞いたとき、
「高っ!」
って思ったんですよね。
ですけど結構作りこんだパンフレットが拝観者にはプレゼントされます。かなり読みごたえがあります。これだけのものを作ってたら、それなりに拝観料を高めに設定しないと、元が取れないよなあと、不謹慎ながらも考えてしまいましたよ。
大浦天主堂とは?
明治時代、日本に来た宣教師が建立した教会です。
当時の日本では、踏み絵を行うなど布教活動や信仰が禁止されていましたから、だれも布教活動などできなかったのです。しかし、この教会を建築したことで、多くの日本の隠れキリシタンがこの教会に集まり、長きにわたる水面下での信仰が進んでいたことが判明しました。
ちなみに入館の際には、脱帽しなければなりません。また、肌を露出しすぎた人の入館はお断りだそうです。私は半そで半ズボンで肌を露出していましたが、この程度なら問題ないようです。
これからの時期、暑くなりますし、半裸のような格好で観光するのは控えましょう(笑)
大浦天主堂に向かう道は、このようにかなり観光地化されており、
「何もここでなくても買えるだろう」
というようなものが満載で、ある意味楽しめます。外国人や修学旅行生が多いのも特徴です。
また、長崎ちゃんぽん発祥の店、四海樓(しかいろう)があります。私は食べませんでしたが、次回来た時には食べてみたいと思ってます。
私の友人に、長崎生まれの人間がいますが、その友人に
「長崎ちゃんぽんの美味しい店教えて」
と聞いたら、
「リンガーハットがなんだかんだいって一番うまいよ」
って言っているのを聞いて、ちょっとがっかりしました。
午後は亀山社中記念館に行く予定です。行ってきました。下記記事をどうぞ。