あまり不動産会社に関わりたくないと思っている人に多いのですが、
「詳しい住所はいえないですが、○○あたりはいくらくらいでしょうか?」
と査定を依頼してくる人がいます。
まあ相場を聞く程度であれば話は別は違ってきますが、できるだけ丁重にお断りするようにしています。
「不動産取引のプロとして、あいまいな情報を伝えたくない」
というのが大きな理由です。
「ざっくりとですが」
という枕詞を加えたとしても、不動産のプロから金額を聞いてしまうと、どこかで聞いた金額に判断が引きずられてしまうことがあるのです。ですから当社としてはそうしたことのないように、仕事になるならないは別にして、現地を実際に確認したうえでの査定を徹底しています。
いまのご時世、現地を直接見なくとも、住所さえわかれば、ネット上で現地を確認することができます。しかし、最終的には自分の目で現地を確認したうえで、正確な査定金額を伝えたいと考えています。現地を見なければ、分からないことが多くあるからです。それらを踏まえなければ、正確な査定金額は出せません。
仕事につながるかつながらないか、そんな話は抜きにして、不動産取引のプロとしては、ちゃんとした査定金額を依頼者に伝えることが、公共性の高い不動産を扱う不動産会社の責務だと感じているのです。