住宅ローンを利用する際には様々な経費がかかります。金融機関に払う事務手数料や金銭消費貸借契約書に貼る印紙代。抵当権の設定登記に係る登記費用などありますが、その中でも最も高額な費用が保証料です。保証料について解説していきます。
保証料とは?
一番高額な費用でありながら、
どういうものか?なんのためのものか?
を説明するのが最も難しい費用です。一番多い説明は、
「保証人の替わり」
というものです。融資実行時に、融資額から差し引かれて支払う形を取るので、実際現金を用意する必要はありません。
保証料の計算
融資額100万円当たりの保証料が決められていて、それをもとに保証料を算出します。金融機関によって若干の金額の差がありますが、わずかな差であることがほとんどです。正確に保証料を算出する必要があるときには、融資を受ける金融機関に聞けば教えてくれます。
算出方法ですが、
「100万円当たりの保証料が、35年の場合20,610円」
と設定されている金融機関で、3,500万を借りる場合、
(3,500÷100)×20,610円=721,350円
という計算となります。
保証料を払わなくてもよいケース
金利に保証料を上乗せすることで、保証料を払わないという方法も取れます。何パーセント上乗せが必要かは、金融機関によって異なりますが、0.2%のところが多いようです。
例えば金利0.625%で融資を受けることが決まっているところ、金利を0.2%上乗せした0.825%で融資を受けるなら、保証料を支払わなくともよい、ということです。
まとめ
最近は金融機関同士の顧客獲得競争が過熱しています。特に大手メガバンクではなくネット銀行などでは、保証料がかからないことをサービスの一つとしているところも多くあります。
ただ、そうした金融機関は手続きに時間がかかることなどから、取引完了まで余裕のある取引でないと利用できないケースも多々あります。当初から保証料はかからないものとせず、必須の費用だと考えておくべきでしょう。