以前、「安全な不動産業者の見つけ方」という記事を見たことがあります。書かれていた方法で、本当に安全な不動産会社を見つけられるかどうかはかなりあいまいですが、こういう見方もある、という程度でお読みください。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、不動産会社には免許番号というのがあります。販売図面や募集図面の下部には、通常会社名の記載があるのですが、その近くにこんな感じの表記を見つけられるはずです。
「東京都知事(3)×××××号」
このかっこの中の数字は、
「不動産業の免許を受けてから何回を更新してきたのか?」
を表す数字です。つまり数が多いほど老舗の不動産会社で、(1)とか(2)という若い数字ほど最近出来た会社だということです。何かトラブルを起こし、悪質だった場合は免許を取り消されるので、記事によると、
「番号が古い不動産会社というのは、免許をはく奪されるような悪質なトラブルを起こしていない、つまりは良い会社だ」
という論法のようです。確かにある一面は正しいのかもしれませんが、必ずしも「免許番号が古い=良い不動産会社」という図式が当てはまるわけではありません。車のゴールド免許を持っている人が、運転もゴールド級かと言ったら違うように。
番号が古くても、免許をはく奪されるほどの大きなトラブルを起こしてきていないだけで、小さいトラブルを起こし続けているかもしれませんし、どこか上から目線の旧態依然とした不動産業界で、
「不動産業はサービス業だ!」
というような新しい感覚を持って営業している、免許番号の新しい不動産会社もたくさんあります。ですから免許番号だけで、不動産会社の善し悪しが判断できるとは思えません。ではどうやって良い悪いを判断したらいいのかといったら、残念ながら「100%これ!」という方法はありません。実際に相談してみて、その時の対応を見てみるしかないのではないでしょうか。
ちなみに免許番号の左にある「○○知事」ですが、東京都に支店がいくつあっても、「○○知事」は変わりませんが、東京に本店、神奈川に支店で2つ以上の都道府県に渡っていると、「国土交通大臣」になります。