マンションを売るときに気にしなければいけないこと

 

マンションを売るときに気にしなければいけないことは?

マンションを売るときに気にしなければいけない(*気を付けなければいけないことではない)こと、それは

「同じマンションで売り出し物件があるのか確認する」

です。

マンションは土地や戸建て違って独自性はない

不動産というものは基本、唯一無二、独自性の強いもので、同じものは2つとないものです。しかし、マンションに関しては土地や戸建てと比べて、それほど独自性は強くありません。

マンションという一つの大きな箱があり、その中に無数にある小さな箱を売り買いするのが、マンション売買です。階数や部屋の位置、間取りなどその部屋独自のものは当然ありますが、基本的には同一マンションで価格が大きく変わることはないと思っていいでしょう。

なぜ売り出し物件の確認が必要か?

ではなぜ同じマンションで売り出し物件があるのか確認しなければならないか?それは

「既に売りに出している物件の価格と比較されてしまう」

からです。

例えばAという部屋とBという部屋があったとします。部屋の間取りや広さ、所在階や位置は例えを簡略化するため同一と仮定します。

Aの物件が3,980万で既に売りに出ていたとします。Bの部屋を売主が4,280万で売りたいと思ったとしても、Bが売れることはありません。このマンションが、誰もが欲しがる人気マンションだったとしても、Aよりも高いBの部屋が先に売れる可能性は限りなくゼロです。なぜならそれほどの人気マンションなら、条件が同じAの部屋が売れていない理由が説明できません。

Aより高いBの部屋が先に売れることがあるのは、Aの室内よりBの室内の状態がよいことが条件です。状態が良いと言っても、Aより多少掃除が行き届いているとか、クロスが張り替えられているとか、その程度のものではありません。300万円の差ですから、全面的にリノベーションされた新築同然の部屋と考えていいでしょう。

マンション全体の相場は出来上がっている

上記の例は価格以外の条件が全く同じという前提ではありますが、多少の条件の誤差があったとしても、マンション全体の相場が、いままでの成約実績をもとになんとなく出来上がっています。大きな価格差となることはほとんどないでしょう。

上記の例以外にも、所在階が上階で角部屋、広い部屋であなたの部屋Dより条件が良い物件Cが、あなたが売りたいと思っている価格よりも安く出ていればどうでしょうか?CよりDが選ばれる理由はありませんよね?

既に売出中物件の金額によって、これから値付けして売りに出す物件の動向が左右されてしまうのです。

まとめ

以上、

「マンションを売るときに気にしなければいけないこと」

でしたがいかがでしたか?

仮に、現状売りに出している物件がなければ、売れるか売れないかはまた別の話ですが、好きな金額を値付けすることができます。

もちろん、マンション全体である程度の相場が出来上がっています。好きな金額で値付けして売りに出したとしても、マンション相場よりも高ければ高いほど、成約に至る可能性は少ないでしょう。

しかし、他に競合物件がなければ、そのマンションがどうしても欲しい人は、多少相場より高かったとしても、あなたの部屋を買うしかありません。売れる可能性はあるのです。

売りたいタイミングはそれぞれだと思いますが、せっぱつまった売却理由がなければ、競合物件の有無を確かめ、タイミングを見計らって売りに出す、ということもマンション売却においては有効です。

以下記事では動画付きで同様の内容を解説しています。よろしければどうぞ。

マンションを売るタイミング・時期はいつがベスト?

↓こちらの記事は、競合物件を出しにして、一気に売りぬいてしまおう!という戦法です。

マンションを売るタイミング・時期はいつがベスト?その2

 

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