昨日の勉強会では、真打の落語家さんから、スベらない話の作り方を学びました。
で、実際、自分の面白エピソードを、スベらない話にしてみようというワークの時間がありました。面白い結果、結末だったとしても、話す順番によっては、面白い話もただの話になってしまうので、順を追って話をしていくことが必要です。そこで教えて頂いたのが、以下のような順番で話すということです。
- いつのことか?
- どこであったか?
- 誰がいたか?
- 何が起こったか?
- なぜ起こったか?
- それで何を思ったか?
この順番で、自分の面白エピソードを当てはめていくと、スベらない話になる・・・こともあります。例として私のエピソードを当てはめてみましょう。見る人によっては「どこが面白いんだ?」と、私のセンスを疑う人もいるでしょうが、話をしていた当事者同士では笑いが起こりました(笑)。ちなみに私が好きな麻婆豆腐についての話です。
1.いつのことか?
麻婆豆腐を食べに行ったときに
2.どこであったか?
麻婆豆腐が美味しいと噂の四川料理中華屋で
3.誰がいたか?
麻婆豆腐好きの友達数人と
4.何が起こったか?
麻婆豆腐を食べに行ったのに、最初によだれ鶏に目を奪われた
5.なぜ起こったか?
海のように広がる大量のラー油と、その赤さに目を奪われたから
6.何を思ったか?
麻婆豆腐が好きなのではなく、単にラー油が好きなんじゃないか?
・・・どうです?面白いですか?スベってないですか?
文字に書き起こしてみると、臨場感がなく面白みに欠けるかもしれませんが、話した時には軽くアルコールも入っていたこともあり、こんな浅い会話だったとしても、40過ぎのオッサン同士はゲラゲラ笑っておりました(笑)
とはいえですね。このように教えて頂いた
「スベらない話の作り方」
ですが、話自体が面白くなければ、いくらこの公式に当てはめてみても、面白くないものは面白くないんですよ。例えるなら新鮮ではないマズイ魚を使って、寿司職人が美味しい寿司を作ろうとするようなものですから。もともとの素材が美味しくないと、美味しいお寿司は作れませんよね?
とにかく美味しい素材(*面白いエピソード)をコツコツと集めて、練習、実践し、図々しく様々な場面で話していかないと、スベらない話は作れないですね。上記の麻婆豆腐ネタを、私が話しているところに出会った人は、
「あ~、あいつは実践してるんだな」
と思ってやってください。また、フィルターがかかってしまった私には、素材自体が美味しいかどうか見えなくなっております。その際は遠慮なく、
「その話はちっとも面白くない」
と辛辣な言葉を叩き付けて下さい。