マンションを売る際に気をつけなければならないのは、売り出すタイミングです。
例えば100世帯のマンションがあり、同じ時期に3件の売り物件があったとします。階数や広さ、向きによって全く同じお部屋はないですが、先行して出ている3物件の金額に引きずられる形で金額設定をせざるをえません。
話をわかりやすくするために、状況を簡略化しますね。間取り・広さが全て同じマンションだとして、
- 3階の部屋が3,480万
- 4階の部屋が3,580万
- 5階の部屋が3,680万
で売りに出しているとします。今回売ろうとする物件が2階だとすると、いくら売主が3,780万で売りたかったとしても、現実的に売れる可能性は限りなく低くなります。一般的には階数が上のお部屋のほうが金額が高くなります。5階の部屋より高いのに、わざわざ2階を購入する人はいません(*もちろん例外はあります)。
となると、2階を売りに出す際には、
「3階より安く出す必要がある」
と判断せざるをえません。
仮に競合物件がなかったとしたらどうでしょう?過去の成約事例は残りますが、今現在、他に売り出している物件、競合物件がなければ、過去の相場から、2階の3,780万という価格設定が高かったとしても、成約に至る可能性は上がります。そのタイミングで欲しいと思ったお客さんが、そのマンションを買おうと思ったら、3,780万の物件を買うしかないからです。
もちろん、過去の成約事例を把握した上で、金額交渉や他の階数の物件が出るまで待つという判断をするお客さんもいるかもしれません。しかし、同一マンションの競合物件が存在しない分、販売の自由度は高まるのは間違いありません。
マンションを売り出すタイミングは、競合物件が少ない時を見計らって出すことをオススメします。
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