一戸建てを購入すれば、建物と土地が手に入ります。至極当たり前のことですが、27歳の時に初めて不動産業界に入った私は、
「え!?家買ったら土地も付くの?超お得じゃん!」
なんて程度の認識(つまり何も知らない)しか、持ち合わせていませんでした。意外にそんな人多いのではないですか?その後、マンションにも土地が付いてくると知った時の驚きと言ったら、それはもう軽いカルチャーショックでした。
「持分」なので場所の特定はできない
正確にいうと土地の持ち分がついてくるということなので、「ここは私の土地なのよ!」と主張できるわけではありません。
これはマンションの販売図面ですが、
共有持分:7,320/346,686
と記載があるかと思いますが、ここの箇所がこの部屋が持ってる土地の持分を表しています。つまりこの物件を購入すると部屋と同時に、これだけ土地の持分(*所有権)が手に入ります。持分はどのように決まるかと言うと、床面積の割合に応じて割り振られることが多いようです。
例えばこのマンションの別の部屋、58.34㎡位の大きさの部屋があったとします。その部屋の土地の持分はというと・・・
5,834/346,686
となります。
部屋の平米数に100をかけるイメージです。だから先ほどの写真にある物件の広さを逆算してみると・・・
7,320 ÷ 100 = 73.20㎡
ということです。
昔のマンションは土地の持ち分が多い
昔の古いマンション(昭和30年代、40年代築)は、現在の建築物とは違って、敷地内に大きな公園を作ったり、敷地いっぱいに建物を建てればもっとたくさんの部屋数を作れるのにそうしていなかったり、なんとも贅沢な土地の使い方をしています。その分、各世帯が持っている土地の持分も多くなります。実はこれには大きなメリットがあるのです。
建物が老朽化して建て直しになったとします。すると、新しく建てられた建物の部屋を、土地の持分に応じて取得することができます。当然、持ち分が大きいほど、条件の良い部屋を取得出来たり、中には2つ手に入れたりすることもできるようです。また、建て直しに反対した場合は、持分に応じた額で売りつけたりすることが出来るのです。
反対に限られた敷地内で上に上に建築するタワーマンションは、各世帯が持つ土地の持分はわずかです。
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