人気エリアの店舗オーナーが考えなければいけないこと

例えば当社からも近い自由が丘駅。

「人気の街」

「住みたい街」

「おしゃれな街」

と言われる自由が丘でも、現在募集中の店舗や、ひっきりなしにお店が入れ替わる所がたくさんあります。なかなか地域に根付いたお店が出てきていないように思えます。

「自由が丘に店を出せばなんとかなる」

と、甘い見通して出店した、特に見るべきものがないお店であれば当然の結果です。人気の街だからこそ、そこに集まる人の評価は厳しいですから。しかし、原因はそれだけではないような気がしてます。その一つして賃料の高さがあります。自由が丘周辺の店舗物件を良く目にしますが、「いったいどんなお店を出せば、商売として成り立つのだろう?」と頭をひねってしまうほど、目が飛び出るほど賃料が高いです。確かに周辺の募集状況や成約した情報を元にすると、いわゆる「相場通り」なんでしょうが、

「長く商売をしていけるような賃料なのか?」

と聞かれると、そうではないと思います。

ポッと商売を始めることは出来ますが、営業していくだけで、良くてトントンの賃料です。5年10年と地域に密着したお店を作っていくのは正直難しいのではないかと感じます。現に個人オーナーが経営するお店の入れ替わりは、想像以上に早いです。となると、そのようなエリアに参入出来るのは、資本力のある大手チェーンだけになります。

「自由が丘に店舗がある」

という広告効果を狙ったものですから、例え売り上げが赤字だとしても、採算度外視で事業を考えることが出来るのでしょう。大手の一番の強みです。もちろん大手が悪いと言いたいわけではありません。個性的な個人経営のお店がなくなってしまえば、そこにはどこにでもある見慣れた街の一つとなってしまいます。地域の特性がなくなってしまうのです。

人気エリアですから、多少賃料が高くても借り手が見つかるので、あえて借りやすい賃料にするお人よしなオーナーさんはいません。しかし、評判の良い店が長く続くのが、その街や物件にとって本当に良いことで、本来地元オーナーなんかはその辺りを考えて、賃料を決めていくべきです。経済合理性を考えて、店舗オーナーが、

「なんで借り手のことまで考えて賃料を決めなければならないんだ!?」

と言われてしまえばそれまでです。しかし、そうしたことをいち早く考えていける不動産オーナーこそ、供給過多の現状を乗り越えていけるのだと思います。資産を持つものこそが、そうしたことを考える責務を負っているのでは、と思います。地域住民が統一感のある建築物を建てて、住環境を守ろう決める建築協定や、マンション全体を、所有者全員で維持・管理していこうという考えと基本は同じだと思います。

オーナーさんから反発の声がありそうですが、そうした人たちこそ、より良い地域環境を維持・向上させるために、旗振り役になってもらいたいものです。

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