コラム

海外赴任で空き家になった自宅の管理

海外赴任の方の自宅管理ですが、通常の巡回以外にもさまざまな業務を行っています。

例えば10月11月に多いのが、年末調整に必要な保険会社からの控除証明書送付業務です。管理を承ると、ポストのチラシや不要な配送物を処分したりしますが、その際、(もちろん事前に承諾いただいたうえで)控除証明書を開封し、記載内容をメールでまずは添付して送ります。その後、原本をオーナー様に替わって、勤務先の担当部署まで送付します。

また、一時帰国される際、事前にガスの開栓作業に立ち会うなどして、戻ってきたときにはすぐにガスが使える状態にしておくなどです。なんてことない作業ですが、意外にご好評頂けているようです。

空き家管理の様々なケース

「空き家の管理」

と聞くと、

「古くなり放置している空き家が、周囲に迷惑をかけないように」

という使い方をイメージしているかと思います。当社がサービスを始めた理由も実はそうでした(笑)。

しかし実際初めて見ると、そのような理由で空き家管理を依頼してくる人はそれほど多くないということです。いま当社が多く扱っている空き家は、海外赴任になったオーナーさんのものが半分くらいです。

「数年間使わないのであれば、人に貸したらよろしいやん?」

と、不動産会社の私などは考えてしまうのですが、室内を空にして、痛んでいるところを直して・・・など、人に貸すにはそれなりに費用がかかります。海外赴任を終えて戻ってくるタイミングで人に貸していると、すんなりと戻れない可能性もあることを考えると、海外赴任の方が自宅を貸し出すことは、ハードルが高いのかもしれません。

当社が請け負っている海外赴任の方のご自宅ですが、基本的に家財道具はそのまんまです。貸倉庫を借りて荷物を預けることもお考えの方もいましたが、荷物の搬出、搬入や、倉庫代もかかることを考えると、そのままの状態で管理契約を結んだ方が、金銭的なこと含めて(*月の管理料が貸倉庫代より安い)メリットはあります。

家は使っていないとどうしても痛んできます。海外赴任の間、(程度の差はありますが)家の保全が行われ、突発的な自然災害やその他雑務を一任できることは、オーナーにとってはまさに

「かゆいところに手が届く」

そんなサービスではないでしょうか。

他業者の内見に立ち会う理由

賃貸だけに限らず、売却もですが、当社が管理してる物件に他業者から内見依頼が届くことが多くあります。カギを現地に設置して、現地対応にすることもできるのですが、当社では時間があえば極力、他業者の内見に立ち会うことにしています。

案内をしてくれた他業者には後日、内見がどうだったのかをヒアリングし、その結果をオーナーに報告しています。他業者の内見に立ち会っていないと、内見の結果が

「ダメでした」

の一言で済まされてしまうことが多いのです。実際、箸にも棒にもかからなかったのかもしれませんが、オーナーから依頼を受けている側としては、ダメならダメなりの詳細な理由を知りたいのです。

「賃料はピッタリなんだけど、部屋の設備がちょっと古臭いなあ・・・」

「家賃は安いくていいんだけど、収納がもう少しあれば・・・」

「値段の割には狭く感じるなあ」

など、他社の内見に立ち会うことで、お客さんからはたくさんの「素」のコメントを聞くことができます。

「不動産業者」

という濁った(苦笑)フィルターを通して物件を見ることがない人の率直な意見は、その他大勢の意見の代弁者でもあるのです。そうした率直な情報を知ることで、オーナーに報告や提案するための材料になるのです。

当社が依頼を受けている物件は、会社近くの物件ばかりではありません。車で30分かけて行く場所もあれば、電車を乗り継いでたどり着く物件など、立地はさまざまです。非常に面倒な作業であることに違いはありません。

しかし、以上の理由によって時間が許す限り、お客さんの生の意見を聞くために、日々他業者の内見に立ち会っているのです。

・・・30分かけて行った内見が、入った瞬間で判断され、わずか1分で終了になることもたまにあります。そうした際に感じるなんともいえない挫折感・無力感は決してお客さんに知り得ない感情です。がしかし!心の中ではがっくりと膝をついている真摯な不動産会社もあるということを、頭の片隅にほんの少し置いておいてくださると嬉しいです。

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