マンションを買う

マンションの低層か?高層か?を選ぶ際、心がけること

マンションの所在階を決めるにあたって、以下のポイントはぜひともチェックしてください。

  1. エレベーターが止まった際の避難経路を確認すること
  2. 1階だからといって最初からはじかない
  3. 晴れの日、雨の日に見る

1.エレベーターが止まった際の避難経路を確認すること

有事のことばかり考えて、そのお部屋での生活を楽しめなければ本末転倒ですが、必ず確認するようにしましょう。

2.1階だからといって最初からはじかない

1階は最初からNG、として検討の余地にも入れない方がいますが、これは非常にもったいないことです。1階を嫌がる人の理由は、

  • 防犯・セキュリティ
  • 生活音
  • 陽当たり・解放感の無さ

が主ですが、実際に現地を確認してみたら、考えていたより全然許容できる範囲だった!なんてことも良くあります。1階は相対的に物件価格も安めですから、探す範囲も広がります。先入観だけで決めつけない方がいいです。

3.晴れの日、雨の日に見る

晴れの日というのは、物件や室内を見るにあたってベストコンディションです。物件のポテンシャルが100%以上になることもあります。反対に雨の日は、物件の「素」が一番出る日です。所在階にも同様、晴れの日と雨の日、両方見ることによって、気づかなかった面が見えるかもしれません。これは所在階うんぬんではなく、物件選び全般に言えることです。

まとめ

極端な話、低層でも中層でも高層でも、どこを買えば得とか損とかそういうものではないです。そのマンションに住みたいと思ったから住むのであって、得したいからそのマンションに住みたいと思った訳ではないでしょ?そこのところをぜひとも心がけて欲しいです。

マンションの低層か?高層か?を選ぶ際の判断材料

都合よく同じマンションで複数の空きがあった場合や、新築マンションを選ぶときに参考にして頂きたいことが1点あります。それは

「1階を基準にして金額を上乗せするだけの価値があるのかどうか?」

を冷静に判断することです。例えば検討対象が2階と3階の部屋だとして、その差額100万円とします。1階しか違いはないので、目線が多少変わっただけで眺望や解放感に変わりはほとんどないはずです。ほとんど変わらないのであれば、安い2階で良いのではないでしょうか?

次に2階と10階が検討対象だとします。2階と10階では解放感や陽当たりにおいて、少なからず差を感じる要素が多くなります。例えば2階と10階の差額が400万だとすると、その「差」に400万を払うこととイコールです。この差額が惜しいか、惜しくないのか。この辺りが重要なポイントではないかと思います。

マンションで「何階に住むか?」という重要性

マンションを購入する際、

「どのマンションに住むか?」

ということももちろん重要ですが、

「何階に住むのか?」

判断することも重要です。

  • どのような人が住むのか?
  • どのくらい住むのか?
  • 子供は何人いるのか?
  • 男の子か?女の子か?

簡単な例えを出すと、お子さんが小さい子どもで、男の子か女の子で選ぶ階も変えるべきです。小さい男の子、特に兄弟がいる幼稚園から小学校低学年だと、室内でのどったんばったんは日常茶飯事です。

入居時の下階への挨拶では良好な対応をしてくれたかもしれない住人も、上からの騒音が頻繁に続けば、そう甘い顔ばかりしてくれるとは限りません。文句の一つも言いたくなるのが普通です。

文句を言われた方は、大人が気を付ければ済む問題ではないので、子供たちの日常を厳しく管理せざるを得ません。

「ドタバタ走らない!(*下から文句言われるでしょ!)」

「飛び降りない!(*下から文句言われるでしょ!)」

「モノ投げない!(*下から文句言われるでしょ!)」

常に室内での子供たちの行動に目を光らせなくてはならなくなります。そうした日常生活は、親はもちろん、日々成長する子供たちにとっても、大きなストレスを与えることになります。子供たちの分別が付くまでの数年間、そのような生活を続けていくことが果たしてどうなのか?

それを考えれば、1階、という選択肢も出てくるはずです。あらゆる可能性を考えすぎて、八方ふさがりになり、結局何も買えない、では困りますが、ある程度の想像力は働かせる必要はあります。

マンション高層階のデメリット

マンション高層階のデメリットには以下のようなものが考えられます。

  1. 災害時エレベーターが止まった時
  2. 暑い
  3. 低層階に比べ割高

1.災害時エレベーターが止まった時

震災の際、エレベーターが止まり、入居者が多大な不便を強いられました。せいぜい7,8階までであれば、何度か階段で下へ降りることも考えられますが、10階以上となるとそう何度も・・・というわけにはいきません。

2.暑い

解放感があり、陽当たりが良いということは、その分暑いということを意味します。熱気も上へ上へと溜まっていくので、冷房効率も良くありません。

3.低層階に比べ割高

一般的には、同条件であれば階が上へ行くほど割高になります。

メリット・デメリットは表裏一体です。

マンション高層階のメリット

という記事も併せてご覧ください。

マンション高層階のメリット

マンション高層階のメリットには以下のようなものが考えられます。

  1. 陽当たり・解放感・眺望
  2. 売却時に有利
  3. 通行音が気にならない

1.陽当たり

全てのマンションが・・・という訳ではないですが、一般的には階が上になるほど、周りを遮る建物がなくなり、解放感が生まれ、陽当たりが良くなります。また、立地によっては眺望も良くなります。

2.売却時に有利

低層階だから売れない・売りずらいという訳ではもちろんありません。しかし、販売時に階が上の方が、誰に対しても分かりやすい物件のアピールポイントになります。

「10階建ての8階部分 陽当たり良好!」

といった売り文句を誰しも目にしたことがあるはずです。

3.通行音が気にならない

低層階よりも人や車の通行音が気になりにくいのは確かにあります。しかし、高速道路や線路の場合、音は上に広がります。却って低層階よりも音が気になるということもあり得ますので、注意が必要です。

メリット・デメリットは表裏一体です。

マンション高層階のデメリット

という記事も併せてご覧ください。

マンション低層階のデメリット

マンション低層階のデメリットには以下のようなことが考えられます。

  1. セキュリティ
  2. 陽当たり・眺望・解放感
  3. 通風・風向
  4. 通行音が気になる

1.セキュリティ

イメージとして、やはり1階だと防犯面を気にする人が、特に女性に多いです。

2.陽当たり・眺望・解放感

傾斜地に建つマンションで、1階が隣家の2階屋根に相当するのであれば話は変わってきますが、1階、2階で抜群の陽当たり、眺望、解放感を感じるマンションはほとんどありません。

3.通風・風向

周りを建物に囲まれていると、程度にもよりますが、やはり空気の流れは滞ります。

4.通行音が気になる

生活道路に面していると、車の通行音や話し声などが聞こえます。

メリットとデメリットは表裏一体です。

マンション低層階のメリット

という記事と併せてご覧になってください。

マンション低層階のメリット

マンション低層階を購入するメリットとして、以下の5点が考えられます。

  1. 上層階に比べて涼しい
  2. 上層階に比べて安い
  3. 災害時避難が容易、すぐに外に出れる
  4. (下に住戸がなければ)下の住民を気にしなくてもよい
  5. 専用庭

1.上層階に比べて涼しい

一戸建てでも、2階は暑く1階はひんやりとしています。高層階になればなるほど、太陽が近くなるので致し方ありません。「解放感がある」とは言い方を変えると、日差しを遮るものがない、ということです。

2.上層階に比べて安い

部屋の条件が同じであれば、階が上にいくほど金額は高くなります。しかし、前提としてエレベーターが設置されていることが条件です。エレベーターが設置されていないマンションでは、逆転現象が起きます。つまり、低層階ほど高くなります。

3.災害時避難が容易、すぐに外に出れる

震災時、タワーマンションのエレベーターが動かなくなり、高層階の人たちが避難やその後の生活に不便を来しました。1階、2階、3階程度の低層階であれば、万が一の場合でも避難が容易です。

4.(下に住戸がなければ)下の住民を気にしなくてもよい

1階や下の住戸が駐車場スペースやエントランスの場合、下への騒音を気にせずに生活できます。特に小さなお子様(特に男の子)がいる家族なら受けるメリットは大きいです。一度、下からクレームが来てしまうと、生活全般、あらゆる局面で下の住戸に気を使わなくてはいけなくなり、大きなストレスを感じてしまいます。

5.専用庭

マンションによっては、専用庭が付いていることがあります。特に室内にこもっての育児は気が滅入ってしまいますが、気軽に外に出られるスペースがあるというのは、心に大きな余裕が生まれます。近隣への配慮は当然必要になりますが、時には外で食事をすることもできます。

メリットとデメリットは表裏一体です。

マンション低層階のデメリット

という記事と併せてご覧になってください。

マンションの低層階、高層階、どちらが住みやすい?

上記3サイトに配信される記事の取材を受けました。取材テーマはタイトルの通り、

「マンションの低層階、高層階、どちらが住みやすい?」

というもの。今までざっくりとした考えしか持っていませんでしたが、取材を受けることで、自分の考えを整理する大変良い機会になったことは確かです。だいぶ以前に配信された記事ですがリライトを機会に再度ご案内します。インタビュー記事はこちらからご覧になることができます。

1.マンションの低層階に住むメリット、デメリット、それぞれについてお教えください。

<メリット 関連記事→→→『マンション低層階のメリット』>

  • 上層階に比べて涼しい、金額が上層階に比べて安い
  • 専用庭、災害時避難が容易、すぐに外に出れる、下の住民を気にしなくてもよい

<デメリット 関連記事→→→『マンション低層階のデメリット』>

  • セキュリティ、陽当たり、眺望、解放感の有無、通風、通行音が気になる

2.マンションの高層階に住むメリット、デメリット、それぞれについてお教えください。

<メリット 関連記事→→→『マンション高層階のメリット』>

  • 陽当たり、解放感、眺望、資産価値、再販時に有利、通行音が気にならない

<デメリット 関連記事→→→『マンション高層階のデメリット』>

  • 災害時エレベーターが止まった時など、暑い

3.マンション選びについて、「何階に住むか」という判断、決定は重要なものでしょうか。その理由もあわせてお教えください。

(上記のようなメリット・デメリットがあるので)重要

関連記事→→→『マンションで「何階に住むか?」という重要性

4.最近の20~30代、40代前半ぐらいの方々がマンションを選ぶとき、低層階と高層階のどちらが人気でしょうか?たとえば「若い年代は高層階を好む」など、感じられる傾向はありますか?

20~30代 特に女性が低層階1階を拒む傾向はあり。セキュリティ面で40代前半 上階にステイタスを感じる男性が多いように感じる

5.低層階に住むか、高層階に住むかは、それぞれの好みにもよると思われますが、階を選ぶときにはどのようなことを参考に(あるいは基準に)考え、決めればいいでしょうか。

金額との兼ね合い。1階より2階より3階の方が金額は高くなる。1階を基準にして金額を上乗せするだけの価値があるのかどうか?を冷静に判断するべき。例えば2階にしたところで眺望や解放感など、目線が変わっただけで1階と状況がほとんど変わらないのであれば、1階の方がお得。

関連記事→→→『マンションの低層か?高層か?を選ぶ際の判断材料

6.マンションを選ぶ際(とくに、何階に住むかを決める際)に、覚えておくとよいこと、心がけるべきことなど、プロのご立場からアドバイスいただけることがありましたら、ぜひお願い致します。

  • 大災害があったあとなので、エレベーターが止まった際の避難経路を確認すること。古いマンションだとスキップフロアと言って、エレベーターが止まる階と止まらない階がある。
  • 1階だからといって最初からはじかない。思っていたより気にならないことも。そうなると金額もお買い得。
  • 晴れの日、雨の日に見る。

関連記事→→→『マンションの低層か?高層か?を選ぶ際、心がけること

震災時に高層マンションのエレベーターが止まって避難できなかった、ものすごく揺れた(実際テレビの映像でも観た)、ということを誰もが体感(実感)したので、高層マンションのデメリットが、(個人的には)非常に目についた気がします。

きっとあのような大災害が起きなければ、高層マンションのデメリットを考えたり、今回のようなテーマで「どっちがいい?」なんて検討したりすることはなかったのかもしれません。何かのご参考になさってください。

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