住宅ローンの借り換え時にかかる手数料はどのくらい?

金利の情報は色々なところに溢れています。そんな状況で、現在借りている金融機関よりも低い金利で融資してくれる金融機関をたまたま見つけたとします。それを見て、

「よし、借り換えしよう!」

と思い付きで借り換えを検討してしまうかもしれません。

確かに、借入金利が現在より低くなって悪いことはありません。金利の差が1%に満たなかったとしても、支払総額は確実に減ります。しかし、借り換えにも、諸経費がかかるということを忘れてはいけません。金融機関によって多少の違いはありますが、多くは以下の費用がかかったことを思い出してください。

  1. 登記費用
  2. 事務手数料
  3. 印紙代
  4. 保証料

以上が、新規に住宅ローンを借りる時にかかる主な費用です。借り換えとは要するに、金融機関を変えて新しくローンを組み直すことだと解説しました。

住宅ローンの借り換えとは?

つまりローンを組む際にかかる費用が、再度かかってくるのです。それに加えて、既存の借入金を一度返済する、という住宅購入時にはない手続きが増えるので、それに伴う手続きとして、

5.抵当権抹消費用

がかかります。

A金融機関からB金融機関へ借り換える場合、新規借入先Bの抵当権を設定する前に、今現在設定されているAの抵当権を消さなければなりません。抹消登記は司法書士に依頼することになります。金額的には2万~3万円であることがほとんどですが、抵当権が複数設定されている場合は、それに伴い費用も高くなります。

以下にかかる費用の詳細を解説します。

登記費用

登記費用の内訳は

  • 抵当権設定費用
  • 司法書士への報酬

となります。物件の評価額や借入金額に応じて、抵当権設定費用は増減します。3,000万借りる場合と、4,000万借りる場合の抵当権設定費用では、4,000万の方が高くなるということです。

事務手数料

事務手数料は、都市銀行などであれば30,000円(税別)と割安なことがほとんどです。しかし、ネット銀行などは下記で挙げる保証料がない代わりに、借入金額の○○%と設定されている場合もあり、高額になることもあります。仮に2%であれば、3,000万だと60万円かかる計算です。

印紙代

金銭消費貸借契約時の交わす契約書に貼る印紙代となります。

保証料

ネット銀行は事務手数料が高額なかわりに、保証料がかからないところがあります。都市銀行では反対に、事務手数料が安価な代わりに、100万円当たり数千円から数万円の保証料がかかります。借入金利に金利を上乗せすることで、保証料を無料にすることが出来ますが、借り換えのメリットは少なくなります。既存借り入れ先で保証料を支払っている場合、返済した借入期間に応じた保証料が返金されます。

抵当権抹消費用

今現在設定されている抵当権の抹消手続きを行う、司法書士への報酬です。金額的には2万~3万円であることがほとんどですが、抵当権が複数設定されている場合は、それに伴い費用も高くなります。

まとめ

以上、住宅ローンの借り換えにかかる費用についての記事でした。

借り換えをすることは、適用金利が低くなるので、間違いなく効果があります。しかし、それなりの経費がかかるということが理解できたかと思います。まとまった手持ち資金がなくなってしまうので、わずかな金利差であれば、繰り上げ返済を検討した方がいい場合もありますので、くれぐれもシミュレーションはしっかりするようにしてください。

5/16発売の新刊にも借り換えについて書いています

住宅ローンとの付き合いは長期に渡ります。ぜひ、手元に置いておき、必要な時に開いてみてください。何度も目を通すことで、一生モノの住宅ローンに関する知識を身につけることができます。

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