オープンルーム

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  • オープンルーム

など、言い方は多々ありますが、不動産業界では「現地会」と呼ぶことが一般的です。通常、見てみたい物件があれば、事前に取扱不動産会社に連絡を入れ、案内の日時を決めたうえでなければ、内見することができません。

しかし、オープンルームというのは、事前の予約もなしに、直接物件に向かえば営業担当者が常にいて、フラッと内見することができるのです。周辺への告知は当日の新聞折り込み広告や、前日までにポストに投函されるチラシで知らされます。基本は、所有者が既に住んでいない空き家で行うことが多いですが、場合によってはその日だけ売り手に外出してもらい、家具もなにもかもある状態でオープンルームを開催することもあります。

不動産会社とオープンルーム

オープンルームを開催し、何らかの成果が出れば良いのですが、お客さんが一組も来てくれなかったりすると、その日一日、他の仕事は全く出来ないので、何も成果がない一日となる恐れもあります。お客さんにとっては気軽に物件を内見できる良い機会ですが、不動産会社としては、戦略的にちゃんと考えてやらないと、貴重な週末のかきいれどきが無駄な一日で終わるリスクがあります。

キャリアのある営業マンは、週末お客さんの接客で忙しいので、入社したばかりの新人が現地にいることが多いです。一日中現地に立ち続け、お客さんが来たら資料を渡し連絡先を聞く。2,3組の連絡先が入手できれば、現地会の成果としてはまずまずです。その後はベテラン社員が新人に替わってお客さんをフォローする、という仕組みです。

物件を見たその場で、

「気に入った!これに決めるよ!」

なんて人が出てくる可能性は、例え現地にいたのが入社したばかりの新人だったとしても少なからずいます。では、その営業マンが新人離れしたものすごい営業力を持っていたのかと言うと、そういうわけではありません。以前からずっと探していた人の購入意欲が、現地会をやってたそのタイミングでちょうどMAXになっていただけで、現地にいたその新人営業マンにとっては、ただ運が良かっただけです。

運が新人営業マンの将来を左右する

運が良かっただけで、その新人営業マンの実力でも何でもありませんが、不動産業界は運が良い悪いを非常に重要視します。現に知識もキャリアもなんにもないけど、「引き」が異様に強くて、入社数か月でうだつの上がらない先輩社員をごぼう抜きにしてしまう、スーパールーキーが現れます。社長や支店の責任者も

「あいつは引きが強い!」

などと言ってその新人をちやほやしだし、新人もそれに気を良くします。歩合給ですから給料も右肩上がりで増え続け、ちょっと頭が狂いだします。ロレックスの時計をこれ見よがしにはめてみたり、ヴィトンの財布を持ち歩いたりし始めます。小金が手に入るとなぜみんな同じような行動を起こすのでしょうか。

「俺はすごい!」
「不動産業なんてちょろい!」

と勘違いを始めるのです。

しかし、これはただのビギナーズラックでしかありません。そう何度も続くものではありませんし、運だけで続けていけるほど、不動産の仕事は楽ではありません。そのうち現地会だけでは決まらなくなってきます。この段階で、もっと地道な営業方法を学んだりして軌道修正出来れば良いのですが、そう簡単ではありません。最初のちょろい成功体験がいつまでも忘れられず、常に一発勝負の現地会に活路を見出そうとします。

当初の甘い蜜が忘れられないため、地道な営業努力や不動産知識を習得することがばかばかしくてやってられないのです。結果、不動産営業としての基本を何一つ身につけないまま、戦略もなにもない一発勝負の不毛な現地会だけを繰り返すことになります。

ちやほやしていた先輩たちの目も次第に冷たくなり、そのうち会社にもいずらくなり、その後一時のバラ色の思い出を胸に、辞めていく新人営業マンがものすごくたくさんいます。

私の場合は・・・

初めて不動産会社に入った時、残念ながら私は「引き」が全く強くありませんでした(汗)。なかなか契約が出来なかったのに、同じ時期に入った同期数人は、私と同じく知識も経験もないのに、立て続けに契約を交わしていました。私一人未契約、と言う時期が続きました。

順調に契約件数を伸ばす同期をうらやましく思いましたし、ものすごく焦りました。なんとかしようとほんと~~~に色々考えたり、先輩にどうやったらいいのかを聞いたりして一生懸命でした。

そうこうしているうちに、私も成果が上がりはじめ同期との差はなくなり、いつのまにか私以外はみんな辞めてしまい私だけが残りました。その後は順調に売り上げを伸ばしていくことが出来ました。今となっては、契約が出来ずに悩んだ時期に学んだものが、今でも私の仕事のベースになっています。

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